吉永小百合主演映画、のんが主人公青年期を演じる「瞳の力表現したい」吉永の過去出演作見て研究

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2025年05月13日 15:32  日刊スポーツ

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完成報告会見であいさつをする吉永小百合(撮影・増田悦実)

吉永小百合(80)の主演映画「てっぺんの向こうにあなたがいる」(阪本順治監督、10月31日公開)完成報告会見が13日、都内で行われた。席上で、追加キャストが発表され、吉永が演じる主人公・多部純子の青年期を、のん(31)が演じることが発表された。のんは吉永との二人一役を演じるに当たり、吉永を過去の出演作を見て「瞳の力にすごく魅了されているので、どうにか1%でも表現できないかと」研究したと明かした。


吉永と、のんが演じる多部純子は、女性として初めて世界最高峰エベレスト登頂に成功した登山家・田部井淳子さんを元にしたキャラクター。佐藤浩市(64)が、田部井さんの夫政伸さんをモデルにした純子に献身的に寄り添う夫・多部正明を演じ、正明の青年期を工藤阿須加(33)が演じる。


のんは「田部井淳子さんのことを研究することもそうですし、吉永さんの出演作をたくさん、見せていただき研究もしました」と振り返った。撮影現場にも足を運んだといい「撮影されているシーンの現場を見学させていただき、どんな田部さんかを見させていただいた」とも語った。


質疑応答では、吉永の瞳の力を1%でも表現するため、何をしたかと質問が出た。のんは「吉永さんの若い頃、青年期に見えなきゃならないんだと…気合が入り、一生懸命、頑張りました。スマホアプリのゲームをやめ、画面を見ることを控えました」と振り返り、笑みを浮かべた。


純子の長女教恵を木村文乃(37)長男真太郎を若葉竜也(35)が演じる。天海祐希(57)が、田部井さんの友人の元読売新聞記者・北村節子さんがモデルに描いた、純子の山仲間で親友の編集者・北山悦子を演じる。悦子の青年期を茅島みずき(20)が演じる。


吉永は「本当に、のんさんがかわいくて…娘にこんな子がいたらなと思い、すてきでした」と笑みを浮かべた。2人は、23年3月28日に71歳で亡くなった音楽家の坂本龍一さんが、東日本大震災復興支援のために13年に立ち上げて音楽監督を務めた、東北ユースオーケストラの演奏会で、ともに朗読を行った縁がある。「東北ユースでもの朗読して、心がつながっていたので、やっていただいて良かったと思いました」とも語った。


「てっぺんの向こうにあなたがいる」は、吉永自身124本目の映画となる。12年「北のカナリアたち」を手がけた阪本順治監督(66)と13年ぶりに再タッグを組んだ。今年は、田部井さんのエベレスト登頂から50周年に当たる。

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