写真 三越伊勢丹HDが、2024年度の伊勢丹新宿本店の年間売上額が4000億円を突破し、過去最高業績を更新したと発表した。
2025年3月期通期の決算説明会で発表された伊勢丹新宿本店2024年度の実績では、総額売上高が前年同期比12.1%増となる4212億円で着地。決算説明会に出席した牧野欣功CFOは「伊勢丹新宿本店の入店客数はコロナ前と比べて客数は完全に戻ったわけではない」というが、高感度客層にアプローチするMD施策などにより買い上げ率と客単価が上昇した。
2025年3月期の百貨店業の総額売上高に占める、エムアイカード会員とアプリ会員を合わせた識別顧客売上高の割合は52.8%だが、伊勢丹新宿本店の識別顧客売上高割合は70%以上で推移。ここにインバウンド顧客率約15%を合わせた85%以上がトラッキング可能になり、ターゲットを明確にした施策を打ち出しやすくなったことが増収の大きな要因だとしている。
新中期経営計画の初年度である2026年3月期伊勢丹新宿店の総額売上高は、前年同期比1.8%増の4290億円を計画。2年連続で過去最高売上を更新する見通しだ。