県弁護士会副会長が預かり金着服か=昨年死亡、計1.1億円―新潟
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2025年05月13日 20:01 時事通信社

新潟県弁護士会は13日、2024年度の副会長で、任期中に亡くなった二宮淳悟弁護士が依頼人から預かっていた約1億1000万円が使途不明になっていると発表した。「競馬や競輪に使った」などと記載した文書が見つかっており、生前に着服していたとみられる。弁済に必要な相続財産は見当たらないという。
同会によると、二宮氏は24年11月25日に死亡。その後、業務で使っていたパソコン内から「ギャンブル依存症だった。弁護士のお金も競馬や競輪に使ってしまっていた」などと記した文書が見つかった。調査の結果、22年12月〜24年11月、依頼者の個人と法人計5者から預かった約1億1000万円を個人口座に送金するなどしていた。
同会の今井慶貴会長は記者会見で「弁護士の職務に対する社会的信頼を大きく損なうものであり、極めて遺憾だ。市民の信頼確保のために全力で取り組む」と述べた。
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