第7戦イギリスGP今季2度目のワイルドカード参戦が決まったアレイシ・エスパルガロ(ホンダHRCテスト・チーム) ホンダ・レーシングは、5月23日から25日までシルバーストン・サーキットで開催される2025年MotoGP第7戦イギリスGPで、テストライダーを務めるアレイシ・エスパルガロをワイルドカード参戦させることを発表した。
2024年限りでMotoGPを引退したアレイシ・エスパルガロは、今季からホンダ・レーシングのテストライダーとしてマシン開発を担当。ヘレス・サーキット−アンヘル・ニエトで開催された第5戦スペインGPでワイルドカード参戦を果たし、実戦でのテストプログラムに取り組んだ。
コンセッション(優遇措置)制度でDランクに位置付けられるホンダは、テストライダーに加え、レギュラーライダーもプライベートテストに招集することが可能。テストするサーキットを自由に選択することができる。
また、ワイルドカードを年間に6回、前半戦で最大3回の利用可能であり、同じく開発ライダーを務めている中上貴晶が第6戦フランスGPに参戦。アレイシ・エスパルガロの今大会への参戦により、ホンダにとってはこれが3戦連続のワイルドカード参戦となるため、今回が前半戦最後のワイルドカードとなる。
第5戦スペインGPでは予選でトラブルに見舞われ、今季型のマシンでソフトタイヤを履いて限界までプッシュするのは初めてという状況のなか、19番グリッドからスプリントで18位、決勝レースで17位に入ったアレイシ・エスパルガロ。
レース後には「ポテンシャルは十分にある。改善すべき点を明確に把握できたので、僕自身もテストチームも、どこに焦点を当てるべきかがさらに明確になった」とコメントを残し、手応えを掴んでいた。
シルバーストンは、アレイシ・エスパルガロにとって2021年に最高峰クラスで初の表彰台を獲得し、2023年には自身2勝目を挙げた得意のサーキットでのレースとなる。 さらに第6戦フランスGPでは、ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)がホンダに2021年第16戦以来となる勝利をもたらし、ワイルドカード参戦した中上も6位に入るなど、ホンダ・レーシングは着実に進歩を見せており、ワイルドカード参戦するアレイシ・エスパルガロもこの勢いに乗ることができるのか注目だ。
[オートスポーツweb 2025年05月15日]