“水を差された”バルセロナ…OB憤慨も、ダメ押し弾のF・ロペスは「誰にも失礼なことはしていない」

1

2025年05月16日 14:45  サッカーキング

  • 限定公開( 1 )

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

ライバルチームの眼前で優勝を決めたバルセロナ [写真]=Getty Images
 15日(現地時間)に行われたラ・リーガ第36節で、バルセロナはエスパニョールとのアウェイ戦を2−0で制して2シーズンぶり28回目のラ・リーガ優勝を決めた。しかし、敵対心がスパークするダービーらしく、試合後にはピッチ上で複数の混乱が生じている。

 試合終了のホイッスルが鳴った直後、バルセロナのハンジ・フリック監督は選手たちにロッカールームへとすぐに引き上げるようジェスチャーを交えて指示した。バルセロナとエスパニョールによるダービーマッチは過去にも選手同士の乱闘や観客のピッチ乱入といった混乱に見舞われることが多く、バルセロナが2シーズン前に同じスタジアム(RCDEスタジアム〔現在はステージ・フロント・スタジアム〕)でラ・リーガ優勝を決めた際にも、優勝祝いを阻止しようとした複数人の観客が暴徒化してピッチへと侵入していた。フリック監督の振る舞いには、ライバルチームの選手や観客を過度に刺激することを避けようとした意図があった。

 しかし、優勝が決定した瞬間、バルセロナの選手たちが喜びをあらわにすると、エスパニョールの複数選手が詰め寄り険悪な雰囲気が流れる。その後事態は沈静化し、バルセロナの選手たちが再び優勝の余韻に浸ろうとすると、突如としてピッチ上のスプリンクラーが作動。これは、エスパニョール側による優勝祝いの意図的な妨害と見られている。

 オランダメディア『VoetbalPrimeur』が16日(現地時間)に伝えたところによると、かつてバルセロナでプレーした元オランダ代表MFロナルド・デ・ブール氏は「チャンピオンになったのに祝うことすらできないなんて馬鹿げている。本当に言葉にならない」と憤慨。「我々は、サッカーを誰にとっても魅力的なものにしようと努力している。特に若い視聴者にとっての模範とならなければならない。あのような光景を見て、彼らはどう思うだろうか」

 試合終了間際の90+5分に勝利を決定づける2点目を決めたスペイン代表MFフェルミン・ロペスは、クラブOBより冷静かもしれない。スプリンクラーの作動については「前回(2シーズン前の優勝)の出来事があったから」だと理解している模様だ。スペインメディア『Relevo』が16日(現地時間)に伝えたところによると、F・ロペスは「今回もたまたまここで優勝してしまっただけ。でも、僕たちは誰にも失礼なことはしていないし、できるだけ早く中に入ったよ」と、喜びを最小限に抑えたことを強調した。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定