
東京都在住の40代女性・うみねこさんはその日、2人の息子を連れて千葉県内のアスレチック施設を訪れていた。
そこで出会った若いお母さんにどうしてもお礼と謝罪を伝えたいという。

アスレチック施設に遊びに行ったら...(画像はイメージ)
<うみねこさんからのおたより>
2月のとある日、小学校1年生と年少の2人の息子をつれて、近隣県にあるアスレチック施設に3人で行ったときのことです。
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長男はロープを引っ張り対岸まで動かすいかだを気に入り、繰り返して遊んでいました。次男も兄が操作するいかだに一緒に乗り楽しんでいました。
長男がまたやりたいと再び列に並びましたが、隣のいかだが空いたので、対岸が乗り場の隣のいかだへ行くよう誘導。それに次男が先に気づいて、そちらへまっしぐら。
その途中で、池に落ちておぼれてしまったのです。
次男は全身、私は下半身がびしょ濡れになって...
私は咄嗟に池に飛び込み次男を救助。次男は頭から足までびしょ濡れになり、急に濡れたことに対して驚いて泣きはしましたが、大きな怪我はなし。
次男の無事を確認したところで、私は急に我にかえりました。やっちまったな、と。
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次男はブルブル震え、着替えが必要。子供の着替えはズボンとパンツしか持ってきていません。私も腰から下がびしょ濡れでしたが、大人の着替えなんてもちろん無くて......。

池に落ちてびしょ濡れに(画像はイメージ)
はたから見ても、相当おろおろしていたのだと思います。一人の若いママさんが「大丈夫ですかー」と声をかけてくれました。
私が更衣室に向かおうとすると、そのママさんは見ず知らずの濡れた次男に、汚れてしまうにもかかわらず自分のコートをかけて一緒に来てくれること。
さらに、私が着替えやタオルを調達している間、次男を抱きかかえて温めてくれたのです。
天使のようなママさんと施設の方の協力で、次男は無事全身の服を着替え、体温を取り戻しました。
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その後は天使のようなママさんにはろくにお礼も言えないまま、早々に電車に乗って(濡れた私は、もちろん立ったまま)帰ることになりました。
「怒るなら私を怒ってください」
後日、お礼を伝えに行った施設でその後の話を聞き、驚きました。
あのママさんは、一緒に来ていたご主人に、自分の子を放ったらかしにしたことについて怒られて、泣いて帰ったというのです。

天使のようなママは、その後...(画像はイメージ)
ママさん、あの時は本当にありがとうございました。
とても勇気ある行動に、私も子供も本当に助けられました。
そして、大切な家族の休日を壊して申し訳ありません。
ご主人、怒るなら私を怒ってください。天使の様な素晴らしいママさんを、これからも大切にしてください。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)