THE RAMPAGE、98年組が考える“かっこよさ”とは? 長谷川慎、龍、鈴木昂秀、後藤拓磨インタビュー

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2025年05月20日 13:00  リアルサウンド

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THE RAMPAGE 後藤拓磨【左上】、長谷川慎【左下】、龍【右上】、鈴木昂秀【右下】

 LDH JAPANと幻冬舎がタッグを組み、毎月書籍を発売するプロジェクト「GL-16〜THE RAMPAGE BOOKS〜」。その第11弾として、後藤拓磨がメンバー16 人の素顔を撮影したフォトブック『DAYS』と、グループ最年少の“98年組”長谷川慎・龍・鈴木昂秀・後藤拓磨のフォトブック『1998』の豪華2冊組で構成された『WE R』が5月20日に発売された。


 今回は98年組の面々にインタビュー。彼らのアイデンティティを深掘りする中、共に刺激し合い、成長を続けてきた4人の絆が見えてきた。


参考:【撮り下ろし写真】THE RAMPAGE『WE R』発売で思い出を語る'98年組の長谷川慎・龍・鈴木昂秀・後藤拓磨


──『WE R』は、後藤さんがTHE RAMPAGEのメンバーを撮影した「DAYS」と、1998生まれのメンバーの皆さんを撮影した「1998」の2冊組。今日は1998年組の皆さんに集まっていただいているので、「1998」の話を中心に伺えればと思っているのですが、1998年組で1冊、しかも後藤さん撮影で、と聞いたときはどう思いましたか?


後藤:これまで、“98年組”と言われる我々4人で作品を形に残したことがなかったので、それが実現するということに単純にワクワクしました。それに、素人ながらにずっと写真を撮ってきたので、それがこういう形で繋がったのがうれしいなと思いました。


鈴木:今たっくん(後藤)が言ったように、1998年組でこうやって何か形に残すのは初めてのことだったのでうれしかったし、自分たちはファッションだったり音楽だったり、それぞれが独自の好きなものを持っているメンバーなので「面白いものを作りたいね」ってみんなで話していました。


龍:たっくんはずっとカメラをやってきていたので、僕は幻冬舎さんの「GL-16 〜THE RAMPAGE BOOKS〜」の企画のなかでも目玉企画だなと思いました。1998年組での作品作りは「やっとできた」という気持ちでしたし、「DAYS」ではたっくんが本当にずっとTHE RAMPAGEを撮り続けていて。ライブだったり、とんでもない過酷な状況でも……南極行ったときとか……。


後藤:盛りすぎ(笑)。


龍:あはは(笑)。でも本当に常にカメラを持っていて、どんな場所でも撮り続けていて、ただシュートするというより、“THE RAMPAGEジャーナリズム”みたいな感じでしたね。


長谷川:たっくんは昔からカメラが好きで。それを幻冬舎さんのプロジェクトで昇華させられたというのは、たっくんが今までやってきたことが報われた瞬間だと思う。それに、たっくん含めてここの4人はそれぞれ自分のスタイルを追求してやってきたので、自分たちがインプットしたものを、このタイミングでたっくんを通して表現することができて、すごくいいプロジェクトに参加させてもらえたなと思っています。


──そもそも後藤さんが写真を始めたきっかけは何だったのでしょうか?


後藤:THE RAMPAGEでオフィシャルのInstagramを始めることになったときに……。


長谷川・龍・鈴木:あ〜!


後藤:最初は自撮りを載せるとか、そういうかわいい感じだったんですけど……もちろんそれも需要はあると思うけど、「果たして僕らはそれでいいのか?」と考えたときに、カッコいい写真も載せたほうがいいよねという話になって。当時は仕事もそんなに忙しくなかったので、「ここ行ってみる?」みたいな感じでみんなでいろんなところに行って撮るようになって。それが僕の写真の始まりです。


──龍さんが、“THE RAMPAGEジャーナリズム”とおっしゃっていましたが、撮り始めたきっかけもTHE RAMPAGEだったんですね。


後藤:そうです。


──1998年組の4人はそれぞれ自分のスタイルが確立されているとおっしゃっていましたが、まさに「1998」ではそれぞれがルーツとなる場所を訪れています。このタイミングでご自身のルーツを辿ったり、原点に立ち返ったりしたことは、今後の活動にどのような影響を与えそうですか?


鈴木:僕はゲームやアニメがすごく好きなので、秋葉原に行きました。昔から、好きなゲームやアニメのコラボカフェがあったときなどによく秋葉原に行っていて。最近は、ゲームやアニメに限らず、何かに特化した人を“オタク”と呼ぶという考え方が普及していますが、その考えでいくとTHE RAMPAGEも音楽やファッションが好きな、いわゆるオタクの集まり。そんなTHE RAMPAGEとして活動してから秋葉原に行くと、改めてすごくカッコいい街だなと思いました。そういう街で写真を撮ることで、自分ももっと好きを追求したいなと思いました。


──「好きなものを好きでいる」と、初心に帰るような。


鈴木:そうですね。音楽や歌、ラップ、アニメ……なんでも共通する考え方だと思うので。末長くこの街を愛したいなと思いました。“引き続き系”で。


龍:僕は「ENTER」という渋谷のクラブで撮影をさせてもらいました。今、グループで音楽をやらせてもらったり、音楽を作らせてもらったりしているのは、THE RAMPAGEに所属しているからという思いも込めて。それから……音楽を発信する身として、オーバーグラウンドとアンダーグラウンドの感覚はわかっているつもり。そのうえで、あえて幻冬舎さんのプロジェクトという、こういう機会で「クラブからもインプットを得ている」ということを言わせてもらいました。誌面では、どういう思いで僕らが音楽をやっているかということもしっかり話しましたので、ぜひ読んでもらいたいです。


長谷川:僕は裏原をピックアップしました。初めて裏原に行ったのは、確かダンスを始めた小学生のとき。中高生のダンスの先輩と行きました。今回行って思ったのは、裏原はやっぱり日本のファッションカルチャーが詰まっている場所だな、感度の高い人が集まる街なんだなということ。今思うと、当時の自分がそこに行ったということが、今に繋がっているんですよね。当時の自分が、自分なりにカッコいいと思う場所として裏原を見つけた。それが今回の「1998」の自分のページにも、「GL-16 〜THE RAMPAGE BOOKS〜」の自分の企画(長谷川慎 FASHION STYLE BOOK『melt』)にも繋がっている。当時があったからこそ、今の自分があると言っても過言ではないくらい影響を受けているので、これからも追求したいし、影響されたいなと思いました。


後藤:僕は渋谷にある「Lee Loo」という古着屋さんに行かせてもらいました。「Lee Loo」はバンドTシャツなど音楽関連のものも豊富な古着屋さん。もともと洋服は好きでしたが、「Lee Loo」のバンTに出会って、聴く音楽も変わったんですよ。それにバンTとかデニムって、それこそ90年代の裏原とかそういうところからホットになっていったという経緯がある。そういうことも含めて、カルチャーをもっともっと勉強していくことで、僕の考え方ももっと変わっていくと思う。だから、今このタイミングで行けてよかったなと思いますね。


──龍さんの「クラブからもインプットを得ている」ということを発信する、という発言からもわかるように、皆さんが影響を受けた場所や、普段から好きでよく行く場所を、公にすることにも、意味がありそうですよね、


後藤:まさに。


──皆さんも先ほどからおっしゃっていましたが、1998年組の4人は特にクリエイティブに明るい印象がありますが、それはお互いが刺激し合っているからだったりするのでしょうか?


龍:そうですね。


鈴木:もともと僕はUSのヒップホップが好きで、まこっちゃん(長谷川)と龍は日本語ラップが好きで。2人に「日本のラップカルチャーもいいんだよ」って教えてもらったのがきっかけで僕も聴くようになったんです。


長谷川:しょっちゅう昂秀の家でリスニングパーティをしてたよね。それぞれが最近聴いている音楽を流し合うみたいな。


鈴木:そうそう、「これやばいよ」って。


龍:この4人は、音楽とかファッションが全部つながっているって理解しているから、話が早いんですよ。クリエーションというものに対して理解があるから、話していても面白いし。


後藤:たぶん4人とも掘り下げ方が正しくて。その音楽ができる上での理由ってあるじゃないですか。「ヒップホップはどうして生まれたのか」とか。そういうものを共有できているから、言わずとも「それ、カッコいいよね」みたいな意思疎通ができるというか。


龍:その感覚を、4人で一緒に育て上げてきたみたいなところがありますね。


──では最後に、これまでの活動の中で“1998年組”として、お互いの存在が助けになったエピソードがあれば教えてください。


長谷川:THE RAMPAGEは大所帯のグループかつ、体育会系の会社なので上下関係がしっかりしていて。そのぶん、年上組はいろいろと思うこともあるだろうし、年下組も感じることはたくさんある。そのなかで、同じ年がいると、一人で抱え込まないでいいんですよね。「自分の周りに、同い年が3人もいるんだ」と思うだけで消化されるし、しんみりと相談しなくても、「別に大したことないか」と思えたりする。寮で暮らしていたときとかは、食堂でたまたま会って一緒に飯を食いながら、「あのときこう思ったよね」「俺もそう思ってた」みたいなことを話すだけで気持ちが楽になれた。そういう瞬間はこれまで本当にたくさんありましたし、今でもあります。そういうときに「やっぱり同い年っていいな」と思いますね。


(文・取材=小林千絵 写真=はぎひさこ)



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