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福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で2023年5月、学校行事のバーベキュー中にコンロにアルコールを注いで炎上させ、燃え移った学生1人を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元教員助手の篠原翔大被告(25)は20日、福岡地裁(岡本康博裁判長)で開かれた初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述などで、バーベキューの着火の予行演習で当時の男性理事長がアルコールを使ったものの、火の勢いを強めるための使用は推奨していなかったと指摘。にもかかわらず、被告は火の勢いを強めようと自らの判断でアルコールをコンロに注いだと批判した。亡くなった男子学生(当時18歳)の遺族が「息子はもう二度と帰ってこない。重く処罰されてほしい」などと述べた供述調書も読み上げた。
弁護側は起訴内容を争わず、情状酌量を求めた。
起訴状によると、被告は23年5月24日午後0時50分ごろ、バーベキュー大会でコンロに消毒用アルコールを注入し、男子学生の服などに火を燃え移らせ、同年6月6日にやけどによる多臓器不全で死亡させたとしている。
事故では当時18〜20歳の男子学生4人に火が燃え移り、死亡した男子学生以外の3人もやけどを負った。県警は篠原被告と当時の男性理事長、男性教員の計3人を業務上過失致死傷容疑で書類送検したが、福岡地検は理事長と教員は不起訴とし、業務上過失傷害容疑は3人とも不起訴とした。【森永亨】
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