平安S2025に出走予定のジンセイ(今年4月撮影、ユーザー提供:ななみさん) ダートに転じて軌道に乗っているジンセイ(牡4、栗東・庄野靖志厩舎)が、平安ステークス(4歳上・GIII・ダ1900m)で重賞初制覇を狙う。
ジンセイは父ジャスタウェイ、母コマノレジェンド、母の父ストリートセンスの血統。母はJRAで3勝。5代母のリンデンリリーは91年のエリザベス女王杯の勝ち馬。生産は北海道・むかわ町の新井牧場。新ひだかのエバグリーンセールスコンサインメントを経て、22年のサマーセールでは1800万円(税抜)で取引された。
ここまで12戦4勝。デビューから芝路線を歩み、1勝クラスは卒業したものの、ひと押しを欠くイメージがあった。しかし、今年になって路線変更。初ダートの2勝クラスを7馬身差で圧勝すると、伊丹Sはミッキークレストからクビ差の惜しい2着。そして前走の観月橋Sを楽勝し、瞬く間にオープンまで駆け上がってきた。今回はダートでは初の重賞参戦となるが、前々からしっかりと脚を使えるレース運びは実に手堅く、好勝負になっていい。
リンデンリリーの血を引く馬としては、03年のフィリーズレビューのヤマカツリリー、17年の京成杯のコマノインパルスに続く、3頭目の重賞ウイナーとなれるか。5月の京都でジンセイが咲き乱れることを期待したい。