
■MLB ドジャースーダイヤモンドバックス(日本時間21日、ドジャースタジアム)
【動画を見る】山本由伸、思わず監督も絶叫!内角をえぐる衝撃の剛速球(ドジャースキャンプ)
ドジャースの山本由伸(26)が本拠地でのダイヤモンドバックス戦に今季10度目の先発、7回、110球を投げて、被安打1、奪三振9、四死球2、失点0。7回に2死一、三塁のピンチを迎えたが、三振に抑えて絶叫した山本、今季最多の110球を投げた。
今季2度目のダイヤモンドバックス戦となった山本、前回9日は5回を投げて、満塁ホームランを打たれるなど、今季最多の5失点で3敗目を喫した。試合後は「本塁打を打たれた回の四球だったり、死球。そういった投球の中ですごく基本的なミスが一発に響いてしまった」と話し、「きょうは負けてしまいましたけど、また次勝てるように頑張りたい」とリベンジを誓った。
早くもリベンジの機会を得た山本、1回、1番・C.キャロル(24)をフルカウントからストレートでセンターフライに打ち取ると、2番・K.マーティ(31)、3番・L.グリエル(31)をカットボールで打ち取り3者凡退。5試合連続で得点を奪われている鬼門の1回を無失点で切り抜けた。
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2回には1死から前回の対戦で満塁ホームランを打たれた5番・G.モレノ(25)には155キロのストレートで空振り三振を奪うなど、このイニングも3者凡退。前回スプリットに手を出してこなかったダイヤモンドバックス打線に、この試合は2回までに31球、その内、スプリットはわずか3球にとどまった。
3回には1死から8番・A.トーマス(25)をカーブで空振り三振、9番・12日にメジャーデビューを果たしたばかりのJ.ローラー(22)もカーブで見逃し三振と下位打線に対してはカーブ中心の攻めで、序盤3回はパーフェクトに抑えた。
ダイヤモンドバックス打線が2巡目に入った4回、山本はここからスプリットを勝負球に加えた。1番・キャロルは1−2からスプリットでタイミングを崩してショートゴロ。2番・マーティには勝負に行っての四球。初めて走者を許したが、3番・グリエルをスプリットで空振り三振、4番・J.ネイラー(27)をサードゴロと走者を許しても落ち着いたピッチングでダイヤモンドバックスをノーヒットに抑えた。
するとその裏、山本の好投に2死から3番・F.フリーマン(35)が右中間へ、右足首が本調子ではないフリーマンが激走を見せてツーベース。続く4番・W.スミス(30)がレフト線へタイムリーツーベースと山本に大きな先制点をプレゼントした。
点を取ってもらった5回、先頭の5番・モレノを1球でサードフライに打ち取ると、6番・P.スミス(29)には外角低め154キロのストレートで見逃し三振と隙を見せないピッチング。ベンチに戻ると両手を叩き、勝ち投手の権利を手にした。
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6回には8番・トーマスを153キロのストレートで見逃し三振、9番・ローラーはスプリットで空振り三振、そして、1番・キャロルはストレートで見逃し三振とギアを挙げてこの回3者連続三振に抑えた。
1対0の7回には先頭打者の2番・マーティにストレートを捉えられて、この試合初安打となるフェンス直撃のヒット、さらに3番・グリエルの1球目でワイルドピッチと無死二塁とピンチを迎えた。
この場面でも山本はグリエルをサードゴロ、4番・ネイラーをセカンドゴロと2死三塁。ここで前回満塁ホームランを打たれた5番・モレノ。山本も慎重になって四球を与えた。そして、6番。スミスと対戦、カウント1−2に追い込むと、最後はカットボールで空振り三振、ピンチを切り抜けた山本はマウンド上で絶叫、ベンチではチームメイトが笑顔で迎えていた。
山本は7回、今季最多の110球を投げて、被安打1、奪三振9、四死球2、失点0。4連敗中のチームを救う好投を見せて、中継ぎにマウンドを託した。
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