
【写真】映画『秘顔‐ひがん‐』新たに公開された場面写真
本作は韓国発のサスペンス・スリラー。激しい情愛に溺れる男女と、そのすべてをすぐ“そこ”から見つめる婚約者の3人には“秘密の顔”があった。その“秘密”が剥がされるたびに、どんでん返しが連続する予測不能のストーリーに心をつかまれ、生々しくもエレガントなエロティシズムに息をのむ。監督は『情愛中毒』のキム・デウ。
2023年の韓国国内映画賞25冠を受賞した『梟ーフクロウー』のアン・テジン監督からは「鏡の後ろに隠された欲望、予測できないエンディング」と評されるなど各方面から好評価を獲得し、韓国映画初登場No.1、観客動員数100万人突破の快挙を達成した。
指揮者のソンジン役は、『エデンの東』、『プレーヤー2〜彼らの戦争〜』、『ボイス4〜112の奇跡〜』、『ミス・ワイフ』などのソン・スンホン。日本にも熱烈なファンを持ち、様々なジャンルの作品で多彩な演技を見せてきた彼が、本作では結婚を控えながら、心の奥底に隠された欲望をあらわにしてゆく難役を体現。カリスマ的な人間味と洗練された指揮で鮮烈な印象を残した。ソン・スンホンは劇中のトライアングルの構造について「凄く面白くて、衝撃的でした。でもソンジンは自分とは正反対のキャラクターだったので難しかったですね」と語る。
婚約者のチェリスト、スヨン役は、ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』で全米映画俳優組合賞のアンサンブル賞に輝いたチョ・ヨジョン。実はポン・ジュノ監督は、キム・デウ監督作『情愛中毒』のチョ・ヨジョンの演技を、作品のオファーの参考にしたという。国内外でも評価の高い優れた演技力で、暴かれた真実に対峙する女性像を人間味たっぷりに演じた。
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パク・ジヒョンはほかの2人とは違い、キム・デウ監督作への出演は初めて。優雅だが陰のあるチェリスト役に挑戦し、その謎めいた魅力で、ソンジンだけでなく観る者をも誘惑する。本作への出演について「素晴らしい先輩たちの中に入ることはとても緊張しましたが、現場では本当に優しくしていただき、自分はこんなにも愛してもらえる俳優なんだと感じました」と語っている。
ソン・スンホン、チョ・ヨジョン、パク・ジヒョンの3人による、欲望の最狂到達点で魅せた演技合戦が異色の密室スリラーを盛り上げ、さらに人間ドラマとしての奥深さをも味わえる本作に期待が高まる。
映画『秘顔‐ひがん‐』は、6月20日より全国公開。