【競馬予想】オークスは桜花賞上位組に不安あり 穴党記者推奨の超人気薄2頭で高配当を狙え

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2025年05月24日 07:20  webスポルティーバ

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 3歳牝馬クラシック第2弾のGIオークス(東京・芝2400m)が5月25日に行なわれる。

 第1弾のGI桜花賞(4月13日/阪神・芝1600m)を制したのは、3番人気のエンブロイダリー(牝3歳)。その圧巻のレースぶりから、オークスでは1番人気濃厚と見られている。直近5年の桜花賞馬の成績を見ても、3勝、2着1回という好成績を残しており、エンブロイダリーが有力視されるのも頷ける。

 そして、過去10年の1番人気の成績を見てみると、6勝、2着2回。牝馬のGIとしてはかなり信頼度が高く、エンブロイダリーの二冠達成の可能性は十分にありそうだ。

「ですが、今年は桜花賞上位馬に"オークスっぽい"馬があまり見当たらないんですよね......」

 そう言って、エンブロイダリーをはじめ、上位人気が予想される面々に疑問の目を向けるのは、デイリー馬三郎の木村拓人記者だ。

「まず、中心視されるエンブロイダリーは少しかかるところのある馬です。桜花賞では、こういう馬に乗るのが滅法上手いジョアン・モレイラ騎手が騎乗。実際、レースでも完璧に乗りこなして難なく勝ったように見せました。

 もちろん、今回鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手も、モレイラ騎手に見劣らない名手ですが、前走以上の競馬となるとどうでしょうか。桜花賞では、それほどすべてがうまくハマっていました。

 しかも、エンブロイダリーの父アドマイヤマーズはダイワメジャー産駒で、母父はクロフネ。血統的にはマイラーのイメージが強く、オークスの距離でこの人気となると......ちょっと手を出しづらいですね。

 桜花賞2着のアルマヴェローチェ(牝3歳)も、昨年の勝ち馬チェルヴィニアと同じハービンジャー産駒とはいえ、母ラクアミはダイワメジャー産駒。その母レイズアンドコールはサクラバクシンオー産駒です。現にそれら母も祖母も、現役時代は短距離志向でした。距離延長には懸念があります。

 桜花賞(5着)で1番人気に推されたエリカエクスプレス(牝3歳)も、血統的には不安がありませんが、前走のレースぶりからして2400mという距離が持つとは思えません。

 桜花賞の上位組で、オークスで買いたい馬を挙げるとすれば、3着だったリンクスティップ(牝3歳)。この馬の相手探し、といったところではないでしょうか」

 オークスは、ほとんどの馬にとって未知となる2400m戦。人気馬に距離不安があるとすれば、波乱が起こってもおかしくない。高配当ゲットのチャンスも大いにある。

 そこで、木村記者はオイシイ配当をもたらしてくれそうな、伏兵2頭の名前を挙げた。1頭目は、ブラウンラチェット(牝3歳)だ。

「半兄のフォーエバーヤングもそうですが、この馬も追われて、追われて、伸びるタイプ。マイル戦のGIIIアルテミスS(10月26日/東京・芝1600m)を勝っていますけど、本来は距離が延びてからのほうが真価を発揮できると見ています。

 2走前のGI阪神ジュベナイルフィリーズ(16着。12月8日/京都・芝1600m)は輸送が堪えたのか、馬体重がマイナス12kg。その時点で、終わっていました。前走の桜花賞も見せ場なく9着と振るいませんでしたが、今回の条件替わりは間違いなくいいと思います。

 桜花賞で惨敗してオークスで巻き返しというのは、昨年のチェルヴィニアと同様のパターン。しかも、チェルヴィニアほど人気にならないでしょうから面白いと思います。

 今回は長距離輸送もありませんし、中間の気配もよくなっているように感じます。桜花賞の大敗組からパフォーマンスを上げてくるのは、この馬でしょう」

 木村記者が注目する2頭目は、1勝馬のタイセイプランセス(牝3歳)だ。

「前走のGIIフローラS(4月27日/東京・芝2000m)は惜しくも3着でしたが、誰が見てもわかるとおり、最後の脚は凄まじかったです。直線に入ってから前が壁になって立ち上がるほどの不利を受けていて、もしスムーズに進路を確保できていれば、勝っていたのではないか、と思わせるものでした。

 管理する池上昌和調教師も、同じような感触だったようです。ですから、200万円の追加登録料を払ってエントリーしたのでしょう。それだけ、陣営の期待も高いということ。

 前走は最低人気でフロックっぽい感じもありますが、2000m戦であのパフォーマンスを見せたことは強調材料。ほとんどの馬が2400m戦の経験がないなか、距離延長におけるマイナスは桜花賞組と比較して、かなり小さいと思います。一発への期待が膨らみます」

 はたして、樫の女王の座に就くのはどの馬か。この時期の3歳牝馬にとっては過酷な舞台で行なわれる、熾烈な争いに注目である。

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