オークスに出走予定のエンブロイダリー(c)netkeiba 今週の日曜日は、東京競馬場でオークス(GI)が行われます。
過去10年のオークスでは5番人気以内の馬が10勝2着6回3着6回と良績を残しており、上位人気馬が順当に力を出し切っていると言えます。その中でも前走で桜花賞(GI)に出走していた馬が7勝2着5回3着5回となっていますので、牝馬クラシックの王道を歩んでいる馬に分があると言えそうです。
今年のオークスで上位人気が有力なのはエンブロイダリー、アルマヴェローチェ、リンクスティップ、カムニャック、パラディレーヌ。この中で前走が桜花賞だったのはエンブロイダリー、アルマヴェローチェ、リンクスティップ。ここ10年の傾向を重視するならば、この3頭には注目しておきたいところです。
一方、過去10年のオークスで6番人気以下は2着4回3着4回。上位人気馬と比べると劣勢ではありますが、決してノーチャンスではありません。馬券に絡んだ8頭の戦績を見ると、すべての馬が1800m以上での勝利経験を有していました。オークスは2400mで行われますので、中距離以上に高い適性を示す実績がある馬は人気薄でも注意が必要になりそうです。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆牝馬二冠制覇へ死角なし
今週のオークスでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるエンブロイダリーでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
エンブロイダリーは前走の桜花賞でGI初制覇を達成。現在、3連勝中でもあり、今回のメンバーの中でも勢いは一番と言えます。ここ3走は1400mから1600mでの競馬。今回の課題は2400mへの距離延長になりますが、未勝利勝ちが1800mでしたし距離が延びて全くダメという印象は受けません。
伝統あるオークスでは桜花賞で速い上がりを使って上位に入線した馬が結果を残す傾向にあることも本馬にはプラス材料と言えそうです。86年以降のオークスでは、前走桜花賞で優勝した馬が31頭出走し9勝2着7回3着5回で複勝率67.7%。単勝回収率94%、複勝回収率125%となっています。その中でも桜花賞での上がりが2位以内だった馬は6勝2着2回3着2回。単勝回収率115%、複勝回収率126%と成績は向上します。
エンブロイダリーは前走の桜花賞を上がり2位の脚を使って優勝しています。オークスの長い歴史の中でも特筆すべき傾向に当てはまる1頭ですし、ここでも大いに期待したいところ。
この中間も順調に調整が進んでいる様子で、1週前にはウッドコースでしっかりと負荷をかけられています。最終追い切りは坂路コースで馬なりと軽めの内容でしたが、3頭併せで楽々と先着。今回も自身の力を出し切れる状態に仕上がっているはずですし、牝馬二冠制覇に死角はなさそうです。