<ラグビー・リーグワン:BL東京31−3神戸>◇プレーオフ準決勝◇24日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆1万6253人
2連覇を狙うBL東京(リーグ1位)が決勝進出を決めた。神戸(同5位)を31−3で下し、防御では相手を0トライに封じた。元ニュージーランド代表SOリッチー・モウンガ(30)が芸術的なキックで味方を押し上げた。25日に秩父宮で戦う埼玉(同2位)−東京ベイ(同3位)の勝者と、6月1日の決勝(東京・国立競技場)で頂を争う。
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起点はモウンガの右足だった。0−3の前半12分、自陣から右奥へロングキック。どよめきの中でボールは弾み、最後は相手ゴール2メートル前で外に出た。ひと蹴りで約70メートル進み、さらにマイボール。同15分にCTBトンプソンが逆転トライを挙げた。ラグビー王国の10番を背負ってきた男の存在感に、主将のリーチも「見ていてワクワクします。試合中でも」と声が弾んだ。
大舞台に動じない司令塔に、チームの地力が合わさった。前半を7−3で折り返し、後半3トライ。防御は前に出て体を当て、抜かれても追う速さで失点の芽をつんだ。失ったトライは0。日本代表ロックのディアンズは「来週に向けて自信になる」とうなずいた。
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2季連続で進む決勝の舞台。相手は初代王者の埼玉か、2季前の覇者である東京ベイになる。リーチは「国立競技場を満員にして、また(拠点の)府中に優勝トロフィーを持って帰りたい」と誓った。上り調子で決戦に向かう。【松本航】
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