彼女に浮気され適応障害も患った男性→無整形でたどり着いた現在の姿に衝撃!“親友の一言”で

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2025年05月25日 15:50  女子SPA!

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 かつて、家をリフォームしてそのビフォーアフターを楽しむテレビ番組が人気を博しましたが、人間の容姿でここまで大きなビフォーアフターを見せられるとさすがに衝撃です。

「コスプレイヤーやればね
これがこうですよ
#コスプレイヤーbeforeafter選手権
※無整形」

 コスプレイヤーのひやニキさん(@miyamoto_fox)は2月12日、Xでポストを投稿。その際、彼は2枚の画像をアップしています。1枚は約15年前(ひやニキさんが18歳のとき)の画像、もう1枚はコスプレをした現在の彼の画像でした。

 どのような方法で、ここまで垢抜けすることができたのか? そもそも、なにがきっかけで“変身”しようと思い立ったのか? ひやニキさんに話を聞いてみました。

◆“変身”を決意した理由

――2枚の写真のビフォーアフターにはびっくりしました。ひやニキさんが“変身”しようと思ったきっかけを教えてください。

ひやニキ:いくつかの段階を経て、変わっていきました。まず、大学生だった12〜13年前にコスプレを始めたのですが、そのときの僕の見た目はまだビフォーの状態だったんです。すると、サークルの後輩から「見た目を磨くための努力は、円滑なコミュニケーションをするうえで大事ですよ」と言われたんです。でも、そのときは彼の言葉を頭にとめておくぐらいで、行動には移しませんでした。

その後、社会人になって3年過ぎた頃でした。1年ほど付き合っていた子に浮気され、いきなり捨てられてしまったんです。あと、その頃は仕事のキツさで適応障害にもなっていました。

ちょうど同時期、コスプレ活動でT君という親友に出会ったんです。全部嫌になって、ヤケになり始めていたので「仕事でもプライベートでもつらいし、馬鹿にされっぱなしで悔しい」という話を打ち明けたら「おまえ、もっと綺麗に変われるよ。全部ひっくり返せるように一緒にがんばろうぜ」と言われたんですね。

そこで、大学時代の後輩の言葉を思い出しました。「見た目に注力することはコミュニケーションを円滑にするうえで大事だし、変わったいう成功体験と自己実現は大きいですよ」って言われたなって。その後輩の言葉を改めて振り返り、渋々ながらT君に「わかった。じゃあ、やるよ」って答えたんです。

――渋々だったんですね。

ひやニキ:最初は渋々でしたね。新たなものに踏み出して行動することに対し、当時は苦手意識を持っていたと思います。

◆どんな方法で垢抜けていったのか

ひやニキ:そこからは、T君にいろいろと協力してもらいました。美容院に連れて行ってもらってどうオーダーしたらいいかを聞いたり、「服を買いに行きたいんだけど、1人じゃわからないから付き合ってくれないか?」と頼んだり。

――ちなみに、T君はイケてる人だったんですか?

ひやニキ:はい。今はアイドルをやっているみたいです。

――そうですか! そのイケてるT君からのアドバイス以外にも、垢抜けるために実践したことはありますか?

ひやニキ:ビフォーアフターですごく変わったのは、青ヒゲなどの医療脱毛です。とにかく僕、ニキビとか肌荒れがひどかったんです。ヒゲを抜く癖もあったし。

――痕に残っちゃいますね。

ひやニキ:そうなんです。でも、医療脱毛に行って肌荒れは減っていきました。2つ目に実践したことは、やっぱりダイエットですよね。食事はタンパク質中心にして、カロリー数を抑える。今だったらダイエット食を宅配してくれますが、当時はそういうものもないのでコンビニに行くたびに自分でカロリー数を計算して買っていました。食欲を抑さえるためにプロテインを飲む、なんてこともしていました。

――結果的に、どのくらいのダイエットに成功したんですか?

ひやニキ:かなり落ちました。筋力に変わった分は重くなっているはずですが、それでも2年間で10キロ以上は落ちていると思います。

◆改善の努力は至るところへ

――筋力に変わったということは、食事制限だけでなくトレーニングもしたんですね。

ひやニキ:まずは、HIIT(ヒート。高強度のインターバルトレーニングのことで、負荷の高い運動と小休憩を繰り返す方法)。あとは、体幹の筋トレ、腕立て伏せで大胸筋の筋トレ……要は、カロリー消費量が大きそうな部分をメインに筋トレしました。ランニングはしなかったです。

――なぜですか?

ひやニキ:ランニングは時間を取るし、走ったところで消費カロリー量が多いわけでもないんです。科学的な話をすると、コルチゾールというストレスホルモンが脂肪を溜め込もうとするので、長期的に見ると効果が薄いんですね。それらの理由で、ランニングはやらなかったです。3つ目に実践したことは、眉。僕のビフォア写真のなにが一番ひでえって、眉だと思うんです。だから、眉は剃って描くようにしました。

――たしかに、ビフォーアフターを並べると眉毛が全然違いますね。

ひやニキ:僕、もともととんでもない眉毛の生え方をするタイプなんです。本当に太いし、ハの字眉だし、目と離れてるし。

――ハの字眉、たしかにそうですね。

ひやニキ:すげえやばい生え方をしているから、これを剃って自分で描き直して。

――そういうことをドンドン押し進めていったら、現在のような見た目になっていったのですか?

ひやニキ:そうですね。もっと細かく項目分けしたものは、有料のnoteに書いて紹介しています。

◆見た目が変わって、内面も変わった

――見た目が変わったことで、ひやニキさんの内面も変わったと思いますか?

ひやニキ:それはおおいにあると思います。昔の自分は、インターネット・モンスターみたいなところありまして……。

――インターネット・モンスター?

ひやニキ:自分に自信がないから、気に入らないものを見るとやたらめったら口撃していたんです。逆に、なにか言われるとめっちゃ怒ったり、落ち込んだり。だけど、今はそういうこともなくなりました。

変身して自信がついてからは、メンタルがすごく安定したと思います。僕はADHDで自律神経が強いほうではなく、環境の変化にも弱いですが、精神的な波や不調はすごく減ったと思います。

――変身したことによって、ほかにどんないいことがありましたか?

ひやニキ:昔はなにか新しいことに取り組むのが億劫だったけれど、新しい趣味や興味を抱いたことに飛び込んでいきやすくなりました。そうすると新しいものを次々と見られるし、今のほうが楽しいです。

――昔の自分は、具体的にどういう人間だったと思いますか?

ひやニキ:もともと僕、身長が低くて運動能力も低かったんです。ちっちゃい頃って、運動ができるほうがみんなに持て囃されるじゃないですか? だから、小学校の頃は「自分にできることなんてない」という気持ちでした。

追い打ちをかけるように、親からは「あんたはなにをやってもダメだから、勉強だけは頑張りなさい」と言われていたんですね。親からすれば「せめて、頑張ればできるようことは努力しなさい」という意味だったんだろうけど、「自分ってできることがないんだな」と思うことが多くなってしまって……。なにをやるにも自信を持てるタイプじゃなかったんです。

でも、垢抜けして自分の強み・弱みがわかるようになってからは「自分はできないことはできないけど、できることはとことんできる!」と、自信が持てるようになりました。

◆見た目が変わると良い出会いが増えた

――自分の容姿がきっかけで自信が持てるようになるなんて、素晴らしいです。憧れます。

ひやニキ:やっぱり、見た目が変わると人の対応も変わるし、許される範囲も変わります。

――そういうものですか。

ひやニキ:僕自身、関わっている人には甘えさせていただくことが多いんです。「なにかをやらかしても、みんな許してくれてるなあ」と思うことが多くて。なぜそれができているかというと、結局は見た目で許されているのかも? と思うことは多いです。

――たしかに、ひやニキさんみたいな整った顔の人に頼られたら「まあ、しょうがないか」ってなるかもしれないです(笑)。

ひやニキ:「なにを言うかではなく、誰が言うか」という話があるじゃないですか? たとえば、メンタリストのDaiGoさんがもしもひどい見た目で配信していたら、説得力は絶対なかったろうなという気がします。

◆変身による周囲の変化

――変身したことにより、ひやニキさんに対する周囲の態度はどう変わりましたか?

ひやニキ:僕がメディアで取り上げられた後、大学時代の友人が連絡を取ってきました。最初は、誰だかわからなかったらしいです。だけど、インタビューの内容や年齢から「絶対これ、●●(ひやニキさんの本名)だよな? と思って連絡したけど間違ってたごめん」という連絡が来て。

――情報で辿っていったんですね(笑)。

ひやニキ:見た目からは絞れなかったらしくて。「でも、ビフォーの写真は見覚えがあるしなあ」と思ったみたいです。それで連絡を取ってきて「今度、大学の友だちとみんなで食事に行こう」という話になって。

見た目が変わることで、昔の人間が好意的に接してくることは多いです。そのなかで、いい人との縁を拾い直せるし、つながり直せる。それは、すごく良いメリットだと思います。もしかしたら、つけ込もうとする人が出てくる可能性もあるけど、今のところはそういったこともないです。

――容姿で良い出会いが増えるのはいいことですね。

ひやニキ:はい。自分に差し伸べられる助けだったり、自分の人生を広げてくれる良い縁をより多く掴むための一番の間口の部分って、僕は見た目だと思っています。

――変身して周りの態度が変わったことにより、「リベンジを果たした」という気持ちにはならなかったですか?

ひやニキ:ならないです。高校の頃の僕は、クラスの女子から陰湿ないじめを受けていました。今、SNSやメディアに取り上げられるなかで「お前らがいじめていた人間はこんなに変わったぞ」「彼女たちがどこに行っても俺の存在が目につくようになればいいな」と思っていたことは、たしかにあります。でも、次第にそういう感情はどこかに置いてきてしまいました。置いてきて良かったと思います。

僕、2021年に家族のなかで一番好きだった祖母を亡くしたんです。その祖母が亡くなるまで「離れて暮らしている自分がどんなふうに活躍しているか、ばあちゃんに届けばいいな」という思いのほうが強かったですね。亡くなった後は遺影を飾り、毎日手を合わせています。

◆自分を助けるためのツールとして「容姿」は使える

――ひやニキさんはnoteなどで“垢抜ける方法”を発信していますが、容姿に無頓着だったりコンプレックスを持つ人たちに変身を勧めたいという思いがあるのですか?

ひやニキ:そうですね。今みたいな世の中だから、なおさらそういう思いは強いです。

今は円安だったり、「トランプの行動ひとつでまた世界恐慌が来るんじゃないか?」という社会的な不安がありますよね。みんな自分のことでいっぱいいっぱいなので、人を助けている暇はあまりないと思うんです。

そんなときだからこそ、自分から人との良い縁をつかみ取るため、自分を助けるためのツールとして「容姿」は使えるということを世の中にもっと知ってもらいたいんです。「こんな世の中だからこそ、僕からできるみんなへの手助けはこの知識の発信だ」と思っています。

――周りの人に好感を持ってもらう容姿を磨いていけば、生きやすくなるかもしれないし、人との出会いも増えるということですね

ひやニキ:はい、そうですね。

――「変わりたい!」と思っている人をアドバイスするようなお仕事もされているんですか?

ひやニキ:ホームページやXからご依頼いただければ、やらせていただきます。依頼者が地方にお住まいの場合、こちらから出向くか、もしくはこちらへお越しいただくことになります。

――メールのやり取りだけでなく、実際に会って「こうしたほうがいいよ」というアドバイスが受けられるといういうことですね。

ひやニキ:そうですね、実際に会わないとわからない部分があるので。たとえば、服など変身に必要なものが生活圏内で買えるのか? という情報も踏まえたうえでアドバイスします。

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 初めてひやニキさんのポストを見たときは正直、「垢抜けて良かったね」程度しか思いが至りませんでした。しかし、その陰にはたくさんの努力があり、“変身”をするきっかけとして人生の苦しみがあったのだと、今回の取材で知ることができました。

 その過程で獲得した知見を、世の中に還元したいと考えているひやニキさん。ルッキズムが問題視される現代ですが、「自分に差し伸べられる助けや良い縁を掴む一番の間口は“見た目”」という彼の言葉は、実体験に基づいた一つの真理でもあるので重いです。

<取材・文/寺西ジャジューカ>

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