【ラグビー】東京ベイ2季ぶりV王手 今季3トライSH藤原忍が1戦2トライ「満足せず次も」

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2025年05月25日 20:52  日刊スポーツ

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埼玉対東京ベイ 前半32分東京ベイの藤原はトライを決める(撮影・山本朝陽)

<ラグビー・リーグワン:東京ベイ28−24埼玉>◇プレーオフ準決勝◇25日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆1万7735人



リーグ3位の東京ベイが2季ぶり優勝に王手をかけた。3季連続で決勝に進出していた埼玉(同2位)を28−24で撃破。SH藤原忍(26)が2トライを決めるなど攻撃をけん引し、リーグ最少の失点数を誇る堅守も光った。6月1日の決勝(国立)では、前日の準決勝を突破した昨季王者のBL東京(同1位)と戦う。


  ◇   ◇   ◇


両手を広げた。飛び込んだ。藤原が猛然とチャージした。2点リードの前半10分、敵陣でのスクラム。相手がボールを下げたところへ突っ込んだ。FB山沢拓のキックをはじくと、目の前へ球が転がる。拾う。約40メートルを独走。中央へ飛び込む。トライで10−3と差を広げた。主導権を奪った。試合前には「10分が肝心」と声がけ。最高の時間に加点し「モーションに入った瞬間を狙ったら当たった。たまたま」。同32分にはモールから崩した。今季は全18試合で3トライだった男が、大舞台で2つ重ねた。


守から攻へ。基本を貫いた。今季はリーグ最少の361失点。2位の埼玉より76も少なかった。この日も「プレッシャーをかけられた。ミスを誘えた」と堅守を披露。攻撃ではハイパントを多用し、タクトを振るった。NO8マキシ主将からは「うまくテンポをコントロールしてくれた」とたたえられた。0トライと苦しんだ後半は相手キックを滑り込みながらキャッチ。気迫を見せて引っ張った。


昨季はリーグ6位でPO進出を逃したが、2年ぶりに決戦へたどり着いた。「満足せずに次も同じパフォーマンスをしたい」。力強く、日本の頂へ飛び込む覚悟を決めた。【飯岡大暉】

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