isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
記憶の光景
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今週のおひつじ座は、賢しらに過去や未来について語る代わりに、それらと繋がった今にただ無言で在ることを大切にしていくような星回り。
『片陰や膝いそがしき三輪車』(小川軽舟)という句のごとし。
「片蔭(かたかげ)」は夏の日陰のことで、郊外の木陰というより町で道の片側だけに日陰ができる様子のことを言う。どこか劇画の一コマのような臨場感のある句だが、そばには見守る母親がいて、日傘でも指しながら歩いているのかも知れない。
あなたもまた、無心で三輪車をこぐ幼子になったつもりで、今に浸りきってみるといいだろう。
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たまに腹を下したりして
今週のおうし座は、さまざまな「他」を組み合わせ、豊かで自分好みの炊事のネットワークを改めて開拓していこうとするような星回り。
歴史学者の藤原辰史は「他炊諭」というエッセイの中で、「自炊」という言葉は自分ひとりで、家に閉じこもって炊事をするという意味だと思われがちで、誤解を与えるのではないかと指摘している。
例えば納豆や味噌などの発酵食品ひとつとっても、微生物たちの力を借りて自分たちの食生活を豊かにする「他炊」に他ならない。
あなたもまた、億劫でワンパターンになりがちな「自炊」をひらいて、「他炊」でつながる小さなネットワークを築いていくことがテーマとなっていくだろう。
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illustration by ニシイズミユカ
ドロン♪
今週のふたご座は、分別や理屈ではつかまえられないものをこそ、みずからの手で掬い取っていこうとするような星回り。
『学びする机の上のかやり哉』(与謝蕪村)という句のごとし。
作者は決して学問を馬鹿にしているわけではないのでしょうが、迫りくる夕闇の中で「まったく困ったものだ」と苦笑いしつつ、「学問では人は救われない、芸術はどうか」とおのれに問いかけているのかも知れません。
あなたもまた、これからの1年を占うようなラディカルな問いかけを発していくべし。
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illustration by ニシイズミユカ
凄いバグを求めて
今週のかに座は、新たに設置され始めた異界の入口に目ざとく反応していこうとするような星回り。
評論家の大塚英志は、主に1980年代以降のファミコン・ブームについて、その原動力となったのは「ファミコン世界の疑似現実」などではなく、プレイヤーたちがゲームソフトに仕掛けられた「バグ探し=バグ攻略」に情熱を燃やしたからだと述べていました。
2025年のいま、改めてこの言説は家庭用ゲーム機の文脈ではなく、生成AIとの関わりにおいてあてはめることができるように感じます。
あなたもまた、予測不可能なバグの魅力におのずと魅かれていきやすいでしょう。
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厳かな配役変更
今週のしし座は、新たな配役にチャレンジする俳優が初心に返って現場入りしていくような星回り。
『即興の雨をパセリとして過ごす』(小津夜景)という句のごとし。
パセリは特別人に好かれようとはしないが、嫌われるような真似もしない。それどころか、ちょっとした引き立て役を引き受けたり、誰か何かのすき間を埋めるような動きをさりげなくしてくれる。
あなたもまた、いっそパセリの中のパセリをめざして、恬淡とその役回りを果たしていくべし。
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一億総幻想時代にて
今週のおとめ座は、悪い意味で必然で不可避とされていることを、ただの偶然であると証していこうとするような星回り。
現実のあらゆる面で勝ち負けがつけられ、日夜それがSNSでネタにされ煽られるようになった現代社会では、ほとんどの人が何かしらの点でケチがついており、したがってろくに傷を負っていない人などまず存在しえないでしょう。
その意味で、いま私たちは万人が幻想を生きたがる時代に生きているのだと言えますが、イギリスの批評家マーク・フィッシャーは、こうしたグローバル資本主義にすっかり包み込まれた現代人が陥っている事態を「再帰的無能感」と名付けました。
あなたもまた、自分が最も限定してしまっている可能性は何なのかというところから、根深い無能感を払拭する道すじを探ってみるべし。
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不信の起源をたどる
今週のてんびん座は、これまで棚上げにしていた問題に不意に直面していくような星回り。
『復活を半ばは信ず蠛(まくなぎ)立ち』(平畑静塔)という句のごとし。作者は精神病院の院長であり、カトリック信者でもあった人。聖書に基づいて、キリスト教ではイエスは日曜日の朝早くに十字架の死から復活されたという教えを大切にしていますが、それに対し「半ばは信じる」と言っているのです。
ずいぶん率直な信仰告白ですが、だからこそ本人の近代人としての懐疑と信仰への希求との間で揺れる悩み深さが、よく表れているように感じます。
あなたもまた、だんだん信じられるようになってきたものや相手が改めて浮き彫りになってくるはず。
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裏と表を縫い付ける
今週のさそり座は、詩的なるものとしての言語の使い道を模索していこうとするような星回り。
ルソーが晩年に書いた『言語起源論』の中で、原初の人間たちは、私たちがいま日常的に使っている言語とも0と1からなるコンピューター言語とも異なり、詩と音楽によって互いに語り合っていたのだと書きましたが、現代の詩人で著述家のエリザベス・シューエルはそうした言語を「オルフェウスの声」と呼んでいます(『オルフェウスの声』)。
シューエルはこのオルフェウス神話こそ、ばらばらに分断された世界を統合する“詩の力”に重ねあわせることができるのだと考え、それを「陳述であり、問いであり、そして方法でもある」のだと述べました。
あなたもまた、ばらばらになったパズルのピースを根気強く繋ぎ合わせていくかのように、みずからの発する声にオルフェウスを降ろしてみるといいでしょう。
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聖なる、どうなる
今週のいて座は、望む出会いを求めてどこまでも歩いていこうとするような星回り。
『郭公や何処までゆかば人に逢はむ』(臼田亜浪)という句のごとし。
作者は旅先で誰とも言葉を交わさぬ日が続いた後の早朝あたりに、野山の静寂から不意に郭公の鳴き声が響いてきたのを聞いて、思わず人恋しさで胸が張り裂けんばかりになったのでしょう。興味深いのは、この句が旅から10年後に詠んだ回想句であるということ。
あなたもまた、熟慮することと同じくらい、いやそれ以上に求愛することに真剣に取り組んでいくべし。
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ちょっとしたゲームを
今週のやぎ座は、みずからの創造過程に誰かを参与させたり、自分から誰かのそれに参与したりしていこうとするような星回り。
20世紀の美術に決定的な影響をもたらしたマルセル・デュシャンは、画家として出発したが20代のうちに油絵の制作をやめて、「現代アート」の走りのような作品を発表した後、30代半ばにはアート自体を放棄してチェスに熱中し、フランスを代表するチェス・プレイヤーになったことで知られています。
しかし、これはいささか「芸術を捨てた芸術家」として神話化されすぎていて、実際には少年期に絵画とチェスを同時に始め、その2つの活動はつねに継続され、結果的にチェスだけが生涯を通じて途切れることなくプレイされていただけだったように思います。
あなたもまた、改めて自分が見たいアート/ゲームとは何で、興じたいと思えないそれは何なのかということを明確にしていきたいところです。
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歩くのではなく運ばれる
今週のみずがめ座は、自発性や主体性が消えることでかえって展開が加速化していくような星回り。
『順礼の棒ばかり行(ゆく)夏野かな』(松江重頼)という句のごとし。
この句は単なる旅情や信仰を詠んだものではなく、棒という象徴を通して読者の視野に不意に目に見えないはずの光景を浮かび上がらせるシャーマン的な営為であり、一種の「霊視」なのだということに気付かされるはず。
あなたもまた、停滞していた流れが急激に動き始める実感を得ていきやすいでしょう。
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もっと暮らしを猥雑に
今週のうお座は、ノイズや猥雑さを生活に取り込み、それを楽しむ余裕や余地を取り戻していこうとするような星回り。
香港という都市は150年以上もイギリスの植民地であった影響で、面積は狭くても高度に都市化かつ発展しており、高層アパートがおそらく世界最高密度で建てられている一方で、住民の経済格差も世界最大というアンバランスな状況ゆえに、たくさんの「屋上建築物」が半世紀以上も黙認されてきたという特異な歴史と事情があります。
香港の屋上家屋には、純粋な風景としての面白さに加え、何より日本社会からはとうに失われつつある「(家屋が)住み手によって改変されていく」高い自由度と、そこに入り込む偶然性によって生み出される、暮らしぶりの野性味が残存しているように思います。
あなたもまた、ただただ資本主義的なロジックに呑み込まれるばかりでなく、こうした生活美学を通じてささやかな抵抗を試みていくといいでしょう。
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