『マスクマン！』名物コーナー「異人たちとの夏」23年ぶり完全復活　キンタロー。＆純烈・酒井が“故人”との再会に涙

　2002年に半年間深夜に放送された日本テレビ系『マスクマン！』の名物コーナーだった「異人たちとの夏」が、23年ぶりに完全復活する。「故人と話す不思議部屋『異人たちとの夏』」と題し、同局で26日午後11時59分から深夜0時54分にわたって、放送する。

【番組カット】亡くなった父と再会…涙を浮かべる純烈・酒井一圭

　同番組はゲストがCGで再現された“異人”と対峙するトーク番組。“異人”とは、今の自分にもの申したい“過去の自分”や“亡くなってしまった大切なあの人”。現実にはあり得ないシチュエーションだが、話しているうちに、本当にその人が蘇ったかのように、ゲストは“リアルな気持ち”を語りだす。23年ぶりの放送となる今回、最新技術で大進化したCGによる“異人”たちが現れる。見届け人は村上信五（SUPER EIGHT）、藤本美貴、佐久間宣行が務める。

　“異人”に招かれるゲストは、キンタロー。と酒井一圭（純烈）。キンタロー。に会いたい“異人”は、中学生の自分・田中志保。キンタロー。は、その頃から芸人になることが夢だったという。夢がかなって一緒に喜ぶ。

　「（自分は）面白い」と調子に乗りすぎていたこの頃、気が付くと友だちが自分から離れ、学校に行くことがつらくなってしまっていた。そんな暗黒時代の志保を救ったのは、テレビだった。今回、志保に会えたことで、改めて当時の自分と向き合えたキンタロー。。仲間外れに苦しむ志保に、今の自分が伝えた言葉とは。果たして心境の変化はあるのか。

　次に現れた“異人”は、26歳の時に急な病気で亡くなった母・照子さん。18年ぶりの再会となる。小さい頃のキンタロー。は、母の寝顔をカメラで撮って、現像した写真を並べて遊ぶ、かなりのいたずらっこだった。実はそのいたずらには理由があった。今回その理由を母に初めて明かし、目には涙が浮かぶ。そんな母に、芸人になった姿を見せたかったと語るキンタロー。「それなら今見せて」とリクエストする母に、母が昔大好きだった上沼恵美子さんのモノマネを披露する。

　さらに“異人”が、当時作っていた思い出の料理を運び込む。母の料理の中でキンタロー。が大好きだったなつかしい味とともに当時のエピソードを思い出し、キンタロー。はまた涙する。そしてキンタロー。は結婚し、2人の娘がいることを母に報告。キンタロー。自身が母となり、今だからわかる母の苦労に、改めて感謝の意を述べる。

　話は、母の体調が悪くなった時のことに及ぶ。もっと早く帰れば良かったと後悔の念を吐露するキンタロー。。今でもたまに母が夢に出てくるそうだが、今回、直接話すことができたことを心から喜ぶ。そして母に誓った決意とは。

　酒井は、10歳の時に『逆転あばれはっちゃく』の主演で芸能界入り。俳優として活動した後、35歳で純烈として歌手デビュー。全国のスーパー銭湯で下積みを続け、今や紅白歌合戦7年連続出場を果たすグループに成長した。32歳の酒井がそんな酒井を待っていた。

　“異人”の第一声は「未来の俺、太ってるねえ」。当時は今より30キロも痩せていて、外見は大違い。「かっこいいは食えなかった」と自身が語るのは25歳で『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオブラックを演じたころのこと。その後、俳優業が思うようにいなかい中でも、大好きな競馬は止められずにいた。「競馬ないと芸能（活動）頑張れない」といい、当時400万の借金があった。返済できたのはやはりガオレンジャーのおかげだと振り返る。

　俳優は金にならないと、純烈を結成するも、なかなか売れなかった。しかし、その状況を意外と楽しんでいた。当時を振り返り「なんか俺、さわやかなクズだね」と語る。苦労を重ねて2018年『紅白歌合戦』に出場。当時をなつかしみながらも、変わらない自分のスタンスを再認識する。

　次に現れた“異人”は2015年に他界した父・伸一さん。「久しぶりやな、カズ。元気しとるのか？」という問いかけに、酒井の目には早くも涙があふれ出る。結婚当初は収入がなかった酒井。そのことを心配した父が、内緒で家計を支えていた。父の死後、酒井はそのことを知らされる。

　涙で目を赤くする酒井に、“異人”が思い出の料理を息子に届ける。土日は父が料理を担当していたという。酒井はなつかしの味に当時を振り返る。そしてそれを食べながら、この世界に入ったきっかけをふと思い出す。さらに“異人”がもうひとつ用意したのは、父の夢だったという一品。夢がかなう瞬間が訪れる。

　酒井は父が死んだ時、後悔したこと、そして誓ったあることを告白。一度でいいから『紅白歌合戦』で歌っている姿を見たかったという父に歌を披露。もう会えないと思っていた父との出会い、「自分の中で何かの決着がついた」と酒井は話す。