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元乃木坂46のタレント山崎怜奈(28)が26日配信のABEMA「Abema Prime」に出演。読売新聞の「提言記事」により議論となった女性・女系天皇について、私見を示した。
番組では、同紙が15日に掲載した「提言」のウェブ記事で議論が起きていることを特集。同紙は「皇統の存続を最優先に」「象徴天皇制維持すべき」「女性宮家の創設を」「夫・子も皇族に」の4点を柱にし、女性天皇、さらに女系天皇を将来的に「可能性を排除することなく」検討すべき、としている。
宗教学者の島田裕巳氏は皇族の「危機」と評した上で「要するに、妙案がないんですよ。どうしたらいいか、という案がない、実質的に。そうすると、いろいろな可能性を開いていかなきゃいけないわけで、読売さんの提言はそういう趣旨だと思う」と指摘。皇室解説者の山下晋司氏も「女性・女系も含めた選択肢を次の世代に渡すべき」と一定の理解を示した。一方、明治天皇の玄孫(やしゃご)で作家の竹田恒泰氏は「法的にも歴史的も、正統性の揺らがない天皇」が求められるとし、「伝統が時代によって変わるのはその通りだが、変わらないものもある」と、女系天皇を否定し、読売新聞の提言に疑問を示した。
山崎はこれらの議論を受け、女性の立場の意見を求められると、「伝統が時代によって変わっていくけど、変わらないものもある、とお聞きしたときに、国の象徴だから、本人たちの意向とか意見というのは、我々とかと受け取られ方が全く違うのかもしれないけど、ご本人たちがどう思っているのかな、というのはすごく気になりました。血筋の話だから、本人たちの話というのは受け取られないものなのかな」と疑問を呈した。
山崎の意見に対し、山下氏は「憲法で天皇は権能がないということになっていますけど、利害関係者として意見を述べることも権能か、というところが憲法解釈で非常に難しいところ」と指摘。その状況が覆ったケースとして、上皇さまが19年に行った「生前退位」をあげ、「国会に対してのお言葉ではなく、上皇陛下のお言葉を国民が受け取って、国民が国会を動かした。だから政治に対して何かをおっしゃったわけじゃない、国民におっしゃったという解釈にした」と説明した。山下氏は「それがアリであれば、天皇家のお考えをお出しになるのは、私は必要じゃないか。おそらく、この話はそのあたりが出て来ないと片付かないと思っている」と持論を述べた。
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山崎は発言の真意について「なんでこう思ったかと言うと、雅子さまの時のことを考えた時に、愛子さまがお生まれになって、(秋篠宮家の)悠仁(ひさひと)さまが、まだお生まれになっていない時に、散々議論されたじゃないですか」と振り返ると、現状について「悠仁さまがお生まれになって、皇位継承するってなっているけれども、じゃあ、悠仁さまが今後、ご結婚されて、その(相手の)人は…天皇だからそこは考えられないのかもしれないけど…とんでもないプレッシャーがかかって生きていくことになる」と言及。「天皇の系譜のことはそこまで詳しくないけれど、人として、その気持ちはどこへ行くんだろう、と思って」と持論を語った。
カンニング竹山も「今の時代に、そういうプレッシャーを与える人が出ちゃっていいんだろうか、というのが思うところではある」と同調。竹田氏も「それはその通りなんですね」と山崎に理解を示した上で「今は、おひとかたが生まなかったらもうアウト、みたいな緊張感があるんですけど、かつては複数の宮家があったので、例え本家で生まれなくても、どこかで生まれれば大丈夫だったわけです。だから宮家を複数確保していくことが、そのプレッシャーを緩和することになると思います」とし、国会でも議論が行われていることをあらためて紹介した。
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