2025年フォーミュラ・リージョナル開幕。TGR-DCの鈴木斗輝哉が2勝、梅垣清が1勝飾る/FRJ第1大会岡山

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2025年05月28日 18:40  AUTOSPORT web

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2025年FRJ岡山大会 第2戦決勝スタート
 2025年フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ(FRJ)の開幕戦となる岡山大会(第1戦〜第3戦)が5月24〜25日に岡山国際サーキットで開催され、鈴木斗輝哉(TOM’S TGR-DC FR)が第1戦と第3戦で、梅垣清(TOM’S TGR-DC FR)が第2戦で優勝。開幕大会の3レースともにTGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)育成ドライバーがトップチェッカーを受けた。

 2020年の初開催から6年目を迎えたFRJ。今大会にはマスタークラス3台を含む全11台がエントリー。24日午前に行われた予選はウエットコンディションとなるなか、今大会がFRJデビューとなる鈴木が予選Q1、Q2ともに最速タイムをマークし、Q1のセカンドベストタイムで決まる第3戦を含む3レースでポールポジションを獲得した。


■第1戦:雨で赤旗終了。レース成立もハーフポイントに

 24日午後に行われた第1戦決勝レースは、強い雨に見舞われることに。18周の第1戦決勝レースは予定より15分遅れとなるなかセーフティカー(SC)先導でスタートを迎えた。

 SC先導での周回が続いたが、コース状況に改善が見られないため6周目を迎えたところで赤旗が提示。この赤旗提示をもってレースは終了となった。レースの結果は4周終了時の順位となり、鈴木がポール・トゥ・ウイン。2位に卜部和久(B-MAX RACING F111)、3位に大宮賢人(PONOS RACING F111/3)と、グリッド順で続いた。

 マスタークラスは総合6番手の鳥羽豊(AIWIN)がクラス優勝を飾っている。なお、レースは成立となったが、レース周回の75パーセントに届かなかったため、第1戦はハーフポイントとなった。


■第2戦:波乱が続くなか梅垣がFRJ初優勝飾る

 翌25日午前に行われた第2戦。雨は上がったものの、コースは濡れた部分も少なくなく、ウエット宣言が出された。ただ、11台全車は溝のないドライタイヤでフォーメーションラップを迎えた。そんなフォーメーションラップの最中、マスタークラスのアキタ(ACR FRegional)がバックストレートでコースオフし、スタートはディレイに。再びフォーメーションラップが行われることになり、レース周回は1周減算の17周に変わった。

 ただ、波乱は続いた。2度目のフォーメーションラップを終えて各車それぞれのグリッドに着く際、ポールシッターの鈴木、3番グリッドの大宮がグリッドの位置を間違えてしまった。これでさらにフォーメーションラップが追加となり、鈴木と大宮には5秒のタイムペナルティが科されることなった。

 16周となった第2戦のスタートが切られると、鈴木が1コーナーのホールショットを守る。2番グリッドスタートの梅垣は1コーナーでオーバーランを喫し、卜部、大宮、猪爪杏奈(ユピテル羽衣6 F111/3)の後方5番手までポジションを下げてしまう。さらにアトウッドカーブでは卜部と大宮が接触し、卜部がポジションダウンする。

 さらに、鳥羽と田中優暉(イーグルスポーツ)が接触し、田中がマシンを止めたことでオープニングラップからSC導入に。鳥羽は自走でピットに戻るもそこでマシンを降りることになり、マスタークラスの3台はチェッカーを迎えることが叶わなかった。

 レースは5周目にリスタートを迎えると5秒ペナルティを抱えた鈴木が後続を引き離しにかかる。一時は後続に5秒以上のギャップを築くも、14周目を過ぎるころから鈴木のペースが落ち、その時点で2番手に浮上していた梅垣が5秒以内に入る。最終的にふたりがチェッカーを受けた際のギャップは2秒109となり、梅垣が優勝。鈴木が2位となった。

 大宮が3番手でチェッカーを受けたものの、暫定表彰式終了後に大宮に対して卜部との接触に伴う5秒のタイムペナルティが下ったことから、4番手でチェッカーを受けた小田優(Rn-sports F111/3)が3位に繰り上がっている。


■第3戦:鈴木がポール・トゥ・ウインで2勝目を飾る

 25日午後に行われた18周の第3戦、スタートでターン1のホールショットを守った鈴木がリードを築く。2番手大宮、3番手卜部、4番手梅垣と続くと、5周目には最後尾スタートの小田が5番手に浮上する。

 レースも後半を迎えた10周目、最終コーナーで中国から参戦するジャ・ジャンビン(B-MAX RACING F111)がマシンを止めSC導入に。SC導入までの間に2番手大宮に対し4秒近いギャップを築いていた首位の鈴木だったが、このSCで積み重ねたギャップは消えることに。

 15周目にリスタートを迎えると、鈴木はトップを死守。17周目に入ったところで競技上限時間の30分に達したことから17周目がファイナルラップに変わるなか、鈴木がトップチェッカーを受けて岡山大会2勝目/FRJ2勝目を飾った。2位に大宮、3位に梅垣が続いた。

 マスタークラスは総合5位でフィニッシュを迎えた鳥羽がクラス優勝を飾った。

 岡山大会を終えた時点で55.5ポイントを獲得した鈴木がランキング首位、46ポイント獲得の梅垣がランキング2位、37.5ポイント獲得の大宮がランキング3位で続き、マスタークラスは鳥羽がランキング首位となっている。

 次戦となる2025年FRJ第2大会(第4戦と第5戦)は、6月28〜29日に富士スピードウェイで開催される。

[オートスポーツweb 2025年05月28日]

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