6月の星空・天文情報 3日は月面「X」を探そう 11日満月「ストロベリームーン」

1

2025年06月01日 14:10  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

写真

6月の星空や天文情報です。梅雨のシーズンですが、1等星や月と惑星の共演が楽しめるでしょう。火星がしし座のレグルスに大接近、東の空の金星の圧倒的な輝きには注目です。また、3日の月面「X」に期待。

梅雨の晴れ間に見える星は? 6月の夜空は、春と夏の星座が共に輝く

画像A

6月21日は、1年で最も夜が短い夏至の日です。6月の終わり頃は、日が暮れるのが最も遅い季節でもありますが、空がようやく暗くなった頃、西の空には赤っぽく輝く火星が見えます。

また、空を見渡すと春の星座が西に傾き、東からは夏の星座が顔をのぞかせます。
オレンジ色の「うしかい座」のアークトゥルスと、青白い光の「おとめ座」のスピカ、「しし座」のデネボラで作る「春の大三角」が南西の空に広がっています。
一方、東の空には、青白く輝く「こと座」のベガ、「わし座」のアルタイル、「はくちょう座」のデネブで作る「夏の大三角」。
雲の隙間に明るく輝く星を見つけたら、色を確認してみましょう。

1日 金星が西方最大離角

画像B

「明けの明星」シーズンは、10月いっぱいくらいまで続きます。
6月1日に西方最大離角を迎えます。
日の出60分前の高度は低めですが、マイナス4等級の圧倒的な輝きが早起きの人々の注目を集めそうです。

3日 月面に浮かぶ「X」の文字

画像C

3日22時51分頃、月面に「X」という文字が見られます。

「月面X」とは、ブランキヌス、ラカイユ、プールバッハの3つのクレーターの境界部分に、上弦の月の頃、真横から太陽光が当たることで「X」の文字が浮かび上がって見える現象です。
2025年は、6月3日のほかにあと3回(8月1日、9月29日、11月27日)良い観測条件のもとで見られるでしょう。
見るには、望遠鏡が必要です。

11日は満月 「ストロベリームーン」

画像D

11日16時44分(日本時間)に満月を迎えます。

満月には英語圏で様々な呼び名があります。6月はイチゴの収穫が最盛期を迎える頃で「ストロベリームーン」と呼ばれます。そんな名前を思い浮かべながら、満月を眺めるのも良さそうです。

【参考サイト】
The Old Farmer's Almanac
AstroArts

17日頃 火星とレグルスが大接近

画像E

6月17日頃、火星がしし座の1等星レグルスに最も接近します。

この時の火星とレグルスの明るさは同程度で、よく似た明るさの2天体の共演になります。火星は赤っぽく、レグルスは青白く輝いているので、色の対比が非常に美しいです。

19日〜23日 月が土星、金星に接近

画像F

19日から6月23日にかけて、月が土星、金星へと近づく様子が見られます。

たとえば、東京の場合、月が土星に最も近づいて見えるのは、19日未明(18日深夜過ぎ)です。この日は下弦で、ちょうど半分に欠けた月が土星のそばで輝いている様子が見られます。

日付が進むと月は、25日の新月に向けて徐々に欠けながら東へと位置を変えていきます。かなり細くなった月は、22日から23日にかけて、金星に近づきます。明けの明星とも呼ばれ強い輝きを見せる金星と、細く輝く月が並ぶ様子は、明け方の空で大変目を引く光景となることでしょう。

このニュースに関するつぶやき

  • 勝手に名前付けんな。リフォームの匠かよ。
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(1件)

ニュース設定