フジテレビ本社=東京都港区(AFP時事) フジテレビなどが設置した第三者委員会は3日、元タレント中居正広氏の「性暴力」を認定した調査報告書を巡り、中居氏の代理人弁護士が内容に抗議し、作成に使われた証拠資料の開示を求めていることに対し、改めて「開示を差し控える」と文書で回答した。
理由については「委員会の独立性・中立性を損なう」などとして開示を拒否した5月22日付の文書で示した通りとした。
中居氏側は5月中に3度にわたり、「性暴力」の定義や認定の経緯、根拠などについて釈明を要求。これについても、認定に当たって世界保健機関(WHO)の基準を採用した理由などを説明した22日付の文書などで「述べた通り」とした。
同委は「(両者の見解は)大きな隔たりがあり、埋め難い」「一連のやりとりが被害者に二次被害を与える危険性がある」として、今後のやりとりは差し控えるとも通告した。