細野晴臣がクラムボン・原田郁子とミニライブ開催 音楽家・細野晴臣の活動55周年を記念した企画展『細野さんと晴臣くん』が、5月31日より東京・立教大学ライフスナイダー館にて開催されている。同展は、細野の足跡と現在進行形の活動を伝えるプロジェクト『HOSONO MANDALA』の第1弾として企画されたもの。
【画像】企画展『細野さんと晴臣くん』を楽しむ細野晴臣の様子 開催前日の5月30日には細野によるミニライブも行われ、クラムボンの原田郁子とともに登場。細野はアコースティックギターを、原田はウッドドラムなどパーカッションとコーラスを担当し、「アーユルヴェーダ」「バナナ追分」の2曲を披露。「あんまり歌ってないから間違えるかも」と笑いを交えながら演奏し、雨上がりの園庭を背景にしたミニマルな演奏で、雰囲気たっぷりに観客を魅了した。
細野はこの日、自身の立教大学時代を振り返り、「中学時代に映画『ベン・ハー』を観たのがきっかけで、キリスト教系の学校に進もうと決めた」と語った。数学が苦手だったが、受験当日に山手線の車内で問題集を見ていたら、それが試験に出題され、運良く合格したエピソードも披露した。学生時代は学食のハムサラダをよく食べ、音楽仲間の中田佳彦氏と出会い、そこから大瀧詠一との出会いにつながり、はっぴいえんどの結成に至ったことを振り返った。
また、当時のファッションについても触れ、「まだヒッピーが登場する前で、学生はみんなアイビー(IVY)ファッションだった」と述べ、短髪にボタンダウンシャツ、VAN(ジャンパー)姿が流行していたことを語った。最後にはアイビーの独特の歩き方を真似て、お洒落に会場を後にした。
『細野さんと晴臣くん』は6月30日まで開催され、細野が語ったハムサラダをイメージしたサラダ、クラシックなアメリカンピザ、デミグラスソースとんかつも楽しめる。