中国「最大の戦略的挑戦」=異例の名指し批判―骨太原案
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2025年06月04日 20:01 時事通信社

政府が近くまとめる経済財政運営の基本指針「骨太の方針」の原案で、中国の対外姿勢や軍事的動向について「法の支配に基づく国際秩序を強化する上で、これまでにない最大の戦略的な挑戦」と明記することが4日、分かった。骨太方針で中国を名指しし、近隣諸国への威圧的な行動を批判するのは異例だ。
原案では、中国が貿易などを通じて相手国に「経済的威圧」を加えているほか、巨大経済圏構想「一帯一路」を通じた人民元決済の広がりが、基軸通貨としてのドルの役割に少なからず影響を及ぼすと指摘。東シナ海や南シナ海での「力による一方的な現状変更の試み」や「台湾海峡の平和と安定」に強い懸念を示した。
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