衆院憲法審査会に臨む委員ら=5日午前、国会内 衆院憲法審査会は5日、「憲法と現実の乖離(かいり)」をテーマに自由討議を行った。自民、日本維新の会、国民民主の3党は憲法を改正し、自衛隊の存在を明記するよう主張。立憲民主党は同性婚に関する議論を進めるよう求めた。
自民の船田元氏は、歴代政権が解釈で合憲としてきた自衛隊の存在を「認めない政権が誕生した場合、極めて大きな混乱を避けることはできない」と強調。「改憲で自衛隊の存在を明文で認めるべきだ」と述べた。
維新の阿部圭史氏と国民民主の浅野哲氏も、憲法への自衛隊明記を訴えた。公明党の浜地雅一氏は、文民統制の観点から議論を行う必要性に言及した。
立民の山花郁夫氏は、同性婚を認めない民法などの規定を違憲とする高裁判決が相次いでいると指摘。「同性婚に対する法的整備は喫緊の課題だ」と述べた。