「“女のタレント”としての限界は感じてる」レギュラー番組3本に減少の元AKBセンター 熱愛報道が再起に繋がるワケ

2歳年下の犬飼貴丈さんとの熱愛が発覚して注目を集めた指原莉乃さん。

2017年に『仮面ライダービルド』（テレビ朝日系）の主役に抜擢され、人気俳優となった犬飼さんは、高校時代にAKB48の握手会で指原さんの列に並んだり、側頭部に「345（さしこ）」と剃り込みを入れた髪型にしたりするほど、熱烈な指原ファンだったとか。

そんな犬飼さんの尋常ではないほどの“愛”を受け止めたことが話題になり、ネットでは好意的な反応が多数。世間が2人の熱愛を温かく見守り、応援している状況です。

◆最盛期はレギュラー10本前後、現在は3本だけ

熱愛報道でプライベートが順調なことが明らかになった指原さんですが、テレビで見かけることが減ったと感じている視聴者もいるのではないでしょうか？

それもそのはず、最盛期には10本前後のレギュラー番組に出演し、番組の顔としてMCを担うことも多かったのですが、2023年頃からテレビ露出の減少傾向が続いているのです。

2023年秋の改変期で、いずれもMC番組だった『推しといつまでも』（TBS系）、『ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”』（テレビ朝日系）、『ゼロイチ』（日本テレビ系）の3本が一気に終了しました。

『ヒロミ・指原の“恋のお世話始めました”』は後継番組『キッチンカー大作戦!』（テレビ朝日系）が現在も放送中ではあるものの、“3本同時打ち切り”はさすがにインパクトが大きかったです。

なかでも2021年4月にスタートしていた土曜の生放送情報番組『ゼロイチ』は、指原さんが単独でMCを任されていただけに、彼女自身も大きなショックを受けていただろうことは想像に難くありません。

今年3月にもかまいたちとMCを担当していたバラエティ番組『超無敵クラス』（日本テレビ系）が終了しており、現在のレギュラーは『トークィーンズ』（フジテレビ系）、『坂上＆指原のつぶれない店』（TBS系）、『キッチンカー大作戦！』の3本のみになってしまっているのです。

◆2年前、「限界を感じた」と弱音を吐いていた

指原さんは『ゼロイチ』終了の約半年前、2023年3月放送の『さしフワご相談ナイト』（フジテレビ系）で、テレビのMC業について次のような弱音を吐いていました。

「“女のタレント”としての限界はすごく感じてる」

「女一人で進行（MC）って相当、力がないとできないと思った」

「女がMCムリだと思ってるんじゃなくて、私の限界を感じた」

前述した通り、この後、指原さんのMC番組はどんどん消えていくわけで、まるで自身の未来を予言していたかのようです。

彼女はカラコンやアイドルのプロデュース業が大成功しており、年収数億円に達しているという報道が出ているので経済的には安泰だと思いますが、テレビタレントとしては需要減という現実に直面しているのです。

◆男性が埋め尽くした「好きな司会者ランキング」

今年2月に発表された「好きな司会者ランキング」（ORICON NEWS調べ）では、1位は麒麟・川島明さん、2位はサンドウィッチマン、3位はウッチャンナンチャンの内村光良さんと続き、トップ10が全て男性司会者で埋め尽くされていました。

指原さんは“女の限界”ではなく“自分の限界”だと言い直していましたが、テレビ業界においてMC業は男性のほうが向いている傾向が如実に表れた結果と言えるでしょう。

日本のテレビ史をさかのぼると、1980年代後半から1990年代前半にかけて、山田邦子さんが数々の冠番組を持ち、業界で天下を獲っていたことが思い出されます。

当時の山田さんは、ブームを巻き起こしていた『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』（1989年／フジテレビ系）をはじめ、多くの冠番組を持ち、最盛期のレギュラー番組は14本あったそうです。さらに当時は月収1億円を超え、8年連続で「好きなタレント調査」（NHK調べ）で1位を獲得するなど、伝説級の活躍をしていました。

しかし、山田邦子さんの全盛期は数年間だったと言われており、1990年代後半には人気も需要も大きく下落していました。

山田さんのほかには、今年40周年を迎える『アッコにおまかせ！』（TBS系）などで人気を博していた和田アキ子さんも、天下を獲っていたと言える存在ですが、全盛期の勢いは見る影もなく需要は減ってしまっています。

◆熱愛報道が再起に繋がる理由

かたや「好きな司会者ランキング」では、3位の内村光良さん以外にも6位のダウンタウンの浜田雅功さん、7位のタモリさん、8位の明石家さんまさんがランクインしています。彼らは30〜40年前から第一線で活躍し続け、今なお高い人気を誇っているというわけです。

女性MCが長年、天下を獲り続けることがいかに難しいか、おわかりいただけたのではないでしょうか。

とはいえ指原さんの場合、実業家としての地位や収入によって、良い意味でテレビ業界に執着する必要がなく、気持ち的に余裕があるはず。そして犬飼さんとの熱愛でプライベートは幸せいっぱいのはずです。

余裕があってガツガツしておらず、なおかつ周囲もほっこりする幸せオーラを放つ現在の彼女は、さながら「新生・指原莉乃」。イメージが刷新された指原さんが、またテレビ業界から引っ張りだこになる可能性は十分あるでしょう。

犬飼さんとの熱愛を応援しつつ、指原さんが再び多くのMC番組を持って大活躍することを期待しています。

＜文／堺屋大地＞

【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』（扶桑社）で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』（光文社）でドラマコラム連載、『コクハク』（日刊現代）で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』（文藝春秋）、『現代ビジネス』（講談社）、『集英社オンライン』（集英社）、『週刊女性PRIME』（主婦と生活社）などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS（X）は @SakaiyaDaichi