梅雨入り早々に大雨に注意 6月後半は不快な暑さと熱帯夜が増える 2週間天気

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2025年06月08日 06:47  日本気象協会

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今週は雨の降る日が多くなり、梅雨入りのしていない地域でも続々と梅雨入りの発表があるでしょう。西日本を中心に梅雨入り早々に大雨の恐れもあります。また、蒸し暑い日も増え、6月後半になると熱帯夜(夜の気温が25℃以上)の日も出てくるでしょう。

1週目9日〜15日:梅雨入りと同時に大雨に警戒

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この先の天気のポイントは3つあります。「梅雨」、「大雨」、「暑さ」です。梅雨入りの発表がまだない九州北部から東北北部にかけては、今日8日(日)以降、雨の日が増えて、続々と梅雨入りする見込みです。梅雨入り早々の大雨に警戒してください。一方、すでに梅雨入りしている、沖縄では梅雨明けが近づいています。また、蒸し暑い日も増え、6月後半に入るとさらに暑い日が多くなるでしょう。それでは、日ごとに詳しく見ていきます。

明日9日(月)は、梅雨前線が九州から本州の南に停滞するでしょう。東海から九州を中心に雨が降り、関東も南部では雨の降る所がありそうです。九州では活発な雨雲が長い時間かかり、大雨になる所もあるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒が必要です。

明後日10日(火)から11日(水)は、梅雨前線が本州付近に北上するでしょう。全国的に雨が降る見込みです。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態は非常に不安定になるでしょう。所々で雷雨や雨が強まり、長い時間同じような場所で大雨が続く可能性もあります。このころまでには、九州北部から関東甲信にかけての、ほとんどの地域で梅雨入りの発表がありそうです。梅雨入り早々の大雨に警戒してください。

12日(木)から13日(金)になると北日本や東日本にかかっていた前線は南下し、雨が降るのは東海から九州が中心となるでしょう。雨が降る地域では、引き続き大雨にご注意ください。

天気の変化は早く、14日(土)になると西から前線が北上し、再び東日本や北日本も天気が崩れるでしょう。15日(日)にかけて雨の降る所が多くなりそうです。前線に近い地域ほど、雷雨や短い時間にザッと強まる雨に注意が必要となるでしょう。

沖縄では晴れる日が多くなる見通しです。梅雨前線が北上し、夏の高気圧である太平洋高気圧に覆われる日が多くなるためです。早ければ、明日9日(月)には梅雨明けの発表があるかもしれません。

最高気温は、北海道から九州の広い範囲で25℃前後の日が多いでしょう。ただ、曇りや雨の天気でここまで上がるということは、湿度も高く蒸し暑いことを意味します。人が多い場所ではさらに暑く感じられるでしょう。12日(木)や15日(日)のように30℃に迫る日もあるため、暑さ対策は忘れないようにしてください。沖縄では30℃〜32℃くらいが続くでしょう。

2週目16日〜21日:暑さが一段とレベルUP 連日真夏日で夜も寝苦しく

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6月後半の16日(月)以降は、西日本を中心に前線が停滞し、東海から九州では雨の降る日が多いでしょう。中国地方や九州では大雨になる可能性もあります。東京は、傘マークがついている日はありませんが、気温の上がる午後は、にわか雨にご注意ください。また、前線が延びる位置には、予報に幅があるため、雨の降る場所や大雨になる所は変わる可能性があります。最新の予報を確認するようにしましょう。

沖縄では夏の高気圧に覆われて、晴れる日が続く見込みです。

暑さはさらに一段アップするでしょう。最高気温は札幌で25℃ほど、仙台では26℃〜29℃くらいの日が続く見通しです。東京や名古屋、大阪、那覇では30℃以上の日が多く、雨が続く福岡でも30℃近くまで上がるでしょう。これまでエアコンの使用を控えていたかたも、解禁してもよさそうです。また最低気温を見ると、25℃くらいの日も多く熱帯夜(夜の気温が25℃以上)になる所もあるでしょう。日中だけでなく朝晩も暑くなり、寝苦しさも加わりそうです。寝る前の水分補給や枕の近くに水を用意するなど、夜の熱中症にもご注意ください。

熱中症の応急処置

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熱中症は、できるだけ予防したいものですが、万が一、症状が疑われる場合は、次のような応急処置が必要です。

まずは、涼しい場所へ移動しましょう。冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰で、できるだけ早く、体を冷やしてください。
衣服を緩めて、体から熱を逃がしましょう。体温を下げるためには、冷やした水のペットボトル、氷枕などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。
水分と塩分を補給しましょう。冷たい水を、自分で持って飲んでもらうと、体にこもった熱を奪うだけでなく、水分補給もできます。また、経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。
ただ、吐き気を訴えたり、意識がなかったりするなど、自分で水分を摂ることができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに病院へ運んでください。

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  • 「不快」に感じてるウチはまだマシで、「愉快」に感じ始めたらヤバいかもしれん、脳が
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