
【写真】浅野温子、34年前のストレートロングヘア姿&現在の美しい姿も
■浅野温子(矢吹薫役)
本作のヒロインで、かつて婚約者を事故で亡くしたという過去をもつオーケストラのチェリスト・矢吹薫を演じたのは、浅野ゆう子と共に“W浅野”としてドラマ界をけん引していた浅野温子。彼女は放送当時、すでに人気女優の地位を確立していて、『あぶない刑事』シリーズ(日本テレビ系)などではコメディエンヌとしてその才を発揮していた。そんな浅野は『101回目のプロポーズ』ではコミカルな表情を封印し、愛する人を失った過去に苦悩するヒロインを見事に体現。本作を最高視聴率36.7%を記録する人気ドラマへと導いた。
本作出演後、1995年『沙粧妙子‐最後の事件‐』(フジテレビ系)をはじめ数多くのテレビドラマに主演。1998年『ロマンティック・コメディ』への出演をきっかけに舞台にも進出し、2000年代以降は『古事記』の中の神話を朗読する一人舞台劇『浅野温子 よみ語り』を各地の神社や名所旧跡で展開している。昨年は話題を呼んだ映画『帰ってきた あぶない刑事』、今年は『サラリーマン金太郎』2部作が劇場公開されている。
■武田鉄矢(星野達郎役)
フォークバンド「海援隊」のボーカルとしてデビューし、俳優としても活躍していた武田鉄矢が演じたのは、建設管理会社の係長で、お見合いに99回失敗している星野達郎。そんな達郎が100回目のお見合いで、運命の女性・薫と出会うことになる。第6話のラストで、かつての恋人を亡くした過去を涙ながらに打ち明ける薫の前で、走行中のダンプカーの前に飛び出し、間一髪のところで停止させた達郎が「僕は死にましぇん!」と絶叫告白するシーンは、放送直後からさまざまなパロディを量産する名シーンとなった。
武田は本作出演後の1993年から原作、脚本、監督も手がけた主演映画『プロゴルファー織部金次郎』シリーズをスタートさせると、以降も『3年B組金八先生』シリーズ(TBS系)や『白夜行』(TBS系)、『ストロベリーナイト』シリーズ(フジテレビ系)などの作品に出演。また2012年には舞台『時代劇版 101回目のプロポーズ』で浅野温子と再共演し注目を集めた。さらに、その翌年に公開された中国・日本合作のリメイク映画『101回目のプロポーズ 〜SAY YES〜』には、武田は星野達郎役で特別出演を果たしている。
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達郎の20歳年下の弟で弁護士を目指す大学生・純平を演じていたのは江口洋介。彼は『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)でメインキャストを務め、同年放送の本作に出演。その翌年となる1992年には『愛という名のもとに』(フジテレビ系)でも準主役級の役を演じ、翌年スタートの『ひとつ屋根の下』シリーズ(フジテレビ系)では、個性豊かな家族を長男として束ねる主人公を好演した。
以降も、シンガーソングライターの活動と並行して『救命病棟24時』シリーズ(フジテレビ系)や劇場版も製作された『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)シリーズなどに出演。今年は出演作『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜南海ミッション』(8月1日公開)が待機中だ。プライベートでは、1999年に歌手の森高千里と結婚。2000年2月に長女が、2002年5月に長男が誕生している。
当時21歳の人気女優&今では考えられない!? さわやかなライバル役を演じた俳優も
■田中律子(矢吹千恵役)
薫の妹で純平とも親交のある千恵を演じていたのは田中律子。1989年放送の『愛しあってるかい!』(フジテレビ系)の女子高生役で話題となり、本作の大ヒットで女優としてブレイクした彼女は、『味いちもんめ』シリーズ(テレビ朝日系)などに出演。また、情報番組『王様のブランチ』をはじめとしたバラエティー番組でも活躍し、2007年には学園ドラマ『こどもの事情』(CBC・TBS系)で連続ドラマ初主演を果たした。現在は沖縄に移住している。
田中は2018年、江口洋介、石田ゆり子と写る写真をインスタグラムに投稿。『101回目のプロポーズ』以来の3ショットと明かし、「なつかしいなぁ〜」「欠かさず観てましたよ〜」「3人ともずっと、ずっと素敵ですね」などの声が寄せられていた。
■竹内力(沢村尚人役)
薫に思いを寄せるさわやかなバイオリニスト青年で、ドラマの序盤では達郎のライバルともいえる立ち回りを見せる沢村尚人を演じていたのが、いまでは「Vシネマの帝王」として熱い支持を集める竹内力だ。高校卒業後、銀行員を経てスカウトをきっかけに芸能界入りした竹内。本作放送の翌年には、代表作の一つともいえる『難波金融伝・ミナミの帝王』シリーズがスタート。劇場公開版を含めて60作を超えるこのシリーズで、竹内は大阪・ミナミを根城に金融業を営む萬田銀次郎を怪演した。
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■石田ゆり子(岡村涼子役)
達郎と同じ会社で働き、彼に好意を寄せる岡村涼子を演じていたのが石田ゆり子。当時21歳だった彼女は、本作出演後の1993年4月期に放送された『彼女の嫌いな彼女』(読売テレビ・日本テレビ系)で連続ドラマ初主演を果たすと、以降も『不機嫌な果実』(TBS系)、『できちゃった結婚』(フジテレビ系)、『逃げるは恥だが役に立つ』シリーズ(TBS系)、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』シリーズ(TBS系)、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合)などの話題作に出演。2021年からはlily名義での歌手活動もスタートさせている。
■長谷川初範(真壁芳之/藤井克巳役)
薫の亡くなった婚約者・真壁芳之と彼に瓜二つの藤井克巳の2役を演じていたのが長谷川初範。1970年代から俳優としてのキャリアをスタートさせ、本作では薫と達郎の双方に関わりのある重要人物を演じた。以降も各局ドラマに途切れることなく出演し、近年はNetflix映画『クレイジークルーズ』やドラマ『宙わたる教室』(NHK総合)などの作品に出演している。