落語家笑福亭枝鶴(67)が9日、大阪市のDAIHATSU心斎橋角座で、独演会「芸歴50年記念の会in心斎橋角座」(9月14日、同所)の取材会に出席。笑福亭松鶴の襲名について言及した。
枝鶴は10年、笑福亭松鶴さんの前名である枝鶴を襲名。大きな名前であることから、「誰かにバトンタッチするまで」という軽い気持ちで引き受けたこともあり、「思ってたより大きな名前。しくじった」と苦笑した。
一方で、1986年に亡くなった笑福亭松鶴さんの名前は40年近く空白となっており、21年に亡くなった筆頭弟子の笑福亭仁鶴さんもその名を継ぐことは固辞していた。(97年、笑福亭松葉さんに7代目松鶴を死後追贈)
枝鶴は笑福亭松鶴の襲名について「松鶴は作るべき」ときっぱり。「直系の総意として、我々が生きている間は出してくれるな」という複雑な思いを明かしつつ、可能ならば40代半ばのはなし家が継いで、その名をもっと大きくしていくべきとの持論を展開。芸風が6代目松鶴さんと似ている必要はまったくないといい、「万人を引きつける魅力。人。大阪で言うところの“にん”が良ければ、松鶴は誕生していい」と話した。
ふさわしい人物がいるのか聞かれると、「本気で聞いてます?」と逆質問しながら、「鶴瓶やと思います。ただ、鶴瓶は芸が足らない。弟弟子が言うのもなんですが。“にん”としてはいい。ただ、偽善者過ぎる。もうちょっと隙があったらええのに。あと、もっと若い方が良い。あ、これ載せられるな」と笑った。
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40代の松竹芸能の落語家といえば、鶴瓶の弟子の笑福亭鉄瓶が、21日放送のNHK「桂米朝 なにわ落語青春噺(ばなし)」で松鶴さんを演じているが、枝鶴は「1番なってほしくないのが鉄瓶ですかね。アイツ、番組で松鶴師匠やってるからね。こないだ総会でも『お前だけはアカン』って言っておきました」とイジっていた。
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