参院決算委員会で挙手する石破茂首相=9日午後、国会内 石破茂首相は9日の参院決算委員会で、「日本の財政状況はギリシャより悪い」との自身の発言について、債務残高の対国内総生産(GDP)比が根拠だと説明した。財政規律を重視する姿勢を示すためだったと強調した。
首相は5月19日の参院予算委で「わが国の財政状況は間違いなく、極めてよろしくない。ギリシャよりもよろしくない状況だ」と発言し、与野党に波紋を広げていた。
参院決算委で自民党の西田昌司氏は発言の真意を尋ねた。首相は、債務残高の対GDP比を見ると、2023年の日本が240%なのに対し、債務危機に陥っていた09年のギリシャが128.5%だったと指摘。「これと比べて高い水準にあることを念頭に、日本の財政は厳しいという状況について事実を申し上げた」と説明した。