空母2隻、太平洋で初の同時確認=中国海軍、「第2列島線」付近―米けん制か・防衛省
2
2025年06月09日 23:31 時事通信社

防衛省は9日、中国海軍の空母「山東」が同日、東京・小笠原諸島と米領グアムを結ぶ「第2列島線」に近い沖ノ鳥島沖の排他的経済水域(EEZ)内で、艦載機の発着艦を行ったと発表した。7〜8日には第2列島線を越えた南鳥島沖で空母「遼寧」の活動が初確認されており、中国海軍が運用している全2隻の空母が太平洋上で同時に確認されるのは初めて。
第2列島線は中国が有事の際、米軍の接近を阻止する防衛ラインの一つに位置付けているとされ、一連の動きは米国をけん制する狙いがあるとみられる。
林芳正官房長官は9日の記者会見で、遼寧の活動について、中国側に「しかるべく申し入れを行った」と述べた。一方、中国外務省は「当該海域での中国軍艦の活動は国際法に完全に合致している」としている。
Copyright(C) 2025 Jiji Press, Ltd. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。