雨天のなか2025鈴鹿8耐合同テストがスタート。ザルコを初め海外勢も多数参加の初日はTeam HRCが最速

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2025年06月11日 22:10  AUTOSPORT web

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ヨハン・ザルコ(Team HRC with Japan Post)/2025鈴鹿8時間耐久ロードレース 合同テスト
 6月11日、三重県の鈴鹿サーキットで『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』に向けた4メーカー合同テストと特別スポーツ走行が行われた。

 真夏の祭典として絶大な人気を誇る鈴鹿8耐に向けたテストが、今年もいよいよ始まった。初日となった6月11日(水)は朝から降雨に見舞われたが、4メーカーテストと8耐参加者向けの特別スポーツ走行が行われ、多くのチームが参加し海外勢も走行を開始させていた。

 当初の予定では3回ずつ交互に行われる予定であったが、午前の4メーカーテスト1回目に赤旗中断があり、その際に逆バンクコーナーあたりで清掃車が横転するという珍事が発生。それにより、スケジュールの変更がなされ、特別スポーツ走行のセッションがひとつ減少となった。4メーカーテストにおいては2回目のスタート時間が30分遅延し、2回目と3回目の両セッションは各15分ずつ延長して走行が行われた。

 4メーカー合同テストでは、4連覇を狙うTeam HRC with Japan Postが初日3つのセッションをすべてトップで終える形となった。優勝候補の同チームは、今季もライダーラインアップが注目されている。プライベートテストではMotoGPに参戦中のルカ・マリーニが走行していたようだが、大クラッシュを喫して負傷してしまった。

 今回行われたテストでは主砲の高橋巧、そして昨年の鈴鹿8耐でTeam HRC with Japan Postの優勝に尽力したヨハン・ザルコが走行していた。リザルト上ではTBAの文字があったものの、3人目のライダーは確認できていない。初日は高橋とザルコのランデブー走行も見られた。

 初日は1日を通して雨が降り、ウエットコンディションとなったが、午後には少し路面が回復し全体的にタイムも上昇。Team HRC with Japan Postが3回目セッションで2分18秒962をマークし、初日最速となった。総合2番手はYoshimura SERT Motulで、今回は渥美心のひとりのみのエントリーなようだが、多くの周回をこなしていた。3番手にはTeamATJ with docomo business(岩田悟/鈴木光来/國峰啄磨)が続いた。

 特別スポーツ走行では、2分24秒202をマークしたDUCATI Team KAGAYAMAが総合トップタイムを記録。全日本ロードレースの第2戦SUGOの開催前に実施されたテストにて、水野涼が大クラッシュを喫して負傷し、第2戦SUGOおよび今回のテストは欠場となっていた。そのため水野不在および今季の体制も未発表ということもあり、こちらもライダーラインアップが注目されていた。

 今回のテストでは加賀山就臣監督が自らドゥカティ パニガーレV4 Rに乗り込み、さらに鈴鹿8耐で優勝経験もあるレオン・ハスラムを招聘し、ふたりで走行をしていたようだ。午前と午後ともに雨の下でのウエットコンディションでの走行となったが、速さを見せる結果となった。

 総合2番手につけたのは、今季からファクトリースペックのエンジンを搭載したBMW M1000RRを使用するAutoRace Ube Racing Teamだった。こちらはすでに体制が固まっており、鈴鹿8耐には浦本修充、ロリス・バズ、ハネス・スーマーの3名体制で挑む。全日本ロードへのフル参戦だけでなく、EWCは第3戦鈴鹿8耐と第4戦ボルドール24時間の2戦にスポット参戦することが決まっている。

 全日本ロードの第2戦SUGOでは2位表彰台も獲得し、すでに戦闘力の強さを発揮しているが、今回のテスト初日は総合2番手と良い走りだしを見せている。

 総合3番手にはHonda Tochigi Racing & Koyokai DREAM RT 1(加藤高史/高橋直輝)、総合4番手はTONE RT SYNCEDGE4413 BMW 1(星野知也/吉田愛乃助/ジェゲデ・ゼカライヤ・クワミ)が続いた。

 6月12日(木)はタイヤメーカーテストと特別スポーツ走行が2回ずつ交互に行われる予定だ。今季注目を集めている、2019年以来に復活するYAMAHA RACING TEAMは、初日の走行こそなかったものの、ピットにはマシンが運び込まれ、中須賀克行の姿もあった。

 明日12日は晴れ予報なため、全体的にタイムも上がりそうだ。さらに初日とは違ったチームやライダーの参加で、顔ぶれも異なりそうなだけに期待が集まる。

[オートスポーツweb 2025年06月11日]

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