ヨハン・ザルコ(Team HRC with Japan Post)/2025鈴鹿8時間耐久ロードレース 合同テスト 6月11日、三重県の鈴鹿サーキットで『2025 FIM 世界耐久選手権”コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第46回大会』に向けた4メーカー合同テストと特別スポーツ走行が行われた。
4メーカー合同テストでは、4連覇を狙うTeam HRC with Japan Postが初日3つのセッションをすべてトップで終える形となった。優勝候補の同チームは、今季もライダーラインアップが注目されている。プライベートテストではMotoGPに参戦中のルカ・マリーニが走行していたようだが、大クラッシュを喫して負傷してしまった。
今回行われたテストでは主砲の高橋巧、そして昨年の鈴鹿8耐でTeam HRC with Japan Postの優勝に尽力したヨハン・ザルコが走行していた。リザルト上ではTBAの文字があったものの、3人目のライダーは確認できていない。初日は高橋とザルコのランデブー走行も見られた。
初日は1日を通して雨が降り、ウエットコンディションとなったが、午後には少し路面が回復し全体的にタイムも上昇。Team HRC with Japan Postが3回目セッションで2分18秒962をマークし、初日最速となった。総合2番手はYoshimura SERT Motulで、今回は渥美心のひとりのみのエントリーなようだが、多くの周回をこなしていた。3番手にはTeamATJ with docomo business(岩田悟/鈴木光来/國峰啄磨)が続いた。
特別スポーツ走行では、2分24秒202をマークしたDUCATI Team KAGAYAMAが総合トップタイムを記録。全日本ロードレースの第2戦SUGOの開催前に実施されたテストにて、水野涼が大クラッシュを喫して負傷し、第2戦SUGOおよび今回のテストは欠場となっていた。そのため水野不在および今季の体制も未発表ということもあり、こちらもライダーラインアップが注目されていた。
総合2番手につけたのは、今季からファクトリースペックのエンジンを搭載したBMW M1000RRを使用するAutoRace Ube Racing Teamだった。こちらはすでに体制が固まっており、鈴鹿8耐には浦本修充、ロリス・バズ、ハネス・スーマーの3名体制で挑む。全日本ロードへのフル参戦だけでなく、EWCは第3戦鈴鹿8耐と第4戦ボルドール24時間の2戦にスポット参戦することが決まっている。