写真 ―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
2025年ももう半分ほど過ぎました。毎年言っていますが、時が経つのはあっという間ですね。ということで今回は、2025年下半期に発売予定の大作6本+αを紹介します。6月5日にNintendo Switch 2が発売され、この下半期もゲームシーンは大きな盛り上がりを見せそうです! みなさんの期待の1本は何ですか?
◆伝説の傭兵が再びジャングルに潜入!
8月28日発売予定
●メタルギア ソリッド デルタ: スネークイーター
PS5、Xbox Series X|S、Steam/コナミデジタルエンタテインメント
シリーズ最高傑作とも評される『メタルギア ソリッド3 スネークイーター』(2004年)を原作としたリメイク作品。原作のストーリーや世界観はそのままに、高品質なグラフィック表現が可能な「Unreal Engine 5」を採用。現世代機のリッチな映像で、主人公スネークのジャングル潜入が描かれます。
従来の俯瞰視点に加えて、新たに三人称視点も選べるようになり、遊びやすさも向上。ゲーム史上屈指の名シーンと言われる、あの哀しきラストバトルがどこまで美しく蘇っているか楽しみです。
◆昭和日本とサイコロジカルホラーの融合
9月25日発売予定
●SILENT HILL f
PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam,Windows)/コナミデジタルエンタテインメント
PS1から続く人気ホラーシリーズの最新作は、従来のアメリカの都市ではなく、なんと昭和日本の山間部に位置する町が舞台。シナリオは『ひぐらしのなく頃に』の竜騎士07さんが担当。ホラーファンなら心くすぐられる1本です。
さびれた田舎町が霧に包まれ、グロテスクなバケモノがうごめく異界へと変貌する……。『サイレントヒル』と和ホラーの融合は新鮮。エッジの効いたデザインのバケモノにセーラー服の女子高生が立ち向かうという構図は、実況映えしそうです。
◆伝説の名作がシナリオ大幅加筆で復活
9月30日発売予定
●ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ
Nintendo Switch 2・Switch、PS5・PS4、Xbox Series X|S、Steam/スクウェア・エニックス
のちの作品にも大きな影響を与えた、シミュレーションRPGの傑作『ファイナルファンタジータクティクス』(1997年)のリマスター版。グラフィックが進化したのはもちろん、大幅に加筆されたシナリオがフルボイスで展開される「エンハンスド」バージョンが目玉です(オリジナル版をできるだけ忠実に再現した「クラシック」も収録)。
脚本、加筆修正及び監修が、オリジナル版のディレクター/脚本を担当した松野泰己さんなのもファンにとっては嬉しいところ。ユニット育成に悩む日々が待っています。
◆孤独な女武芸者は復讐の末に何を見る?
10月2日発売予定
●Ghost of Yotei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)
PS5/ソニー・インタラクティブエンタテインメント
全世界販売本数1300万本以上と爆発的なヒットとなった時代劇アクションアドベンチャー『Ghost of Tsushima』(2020年)。黒澤明監督へのリスペクトに満ちた内容が、日本でも話題となりました。その続編となる『Ghost of Yotei』は、1603年、復讐に取りつかれた孤独な女武芸者・篤(あつ)が蝦夷地へ足を踏み入れたところから始まります。
太刀を振るう爽快な剣戟アクションと、広大な草原、雪降る連山の旅、そしてこの地に根付く民との交流……。今回も奥深いドラマが待っていそうです。
◆夜な夜な繰り広げられるポケモンバトル!
10月16日発売予定
●Pokemon LEGENDS Z-A(ゼットエー)
Nintendo Switch 2・Switch/ポケモン
シリーズ初のアクションRPGとして好評だった『ポケモンレジェンズ アルセウス』(2022年)に続くタイトル。今回は『ポケットモンスターX・Y』(2013年)に登場した街・ミアレシティを思う存分冒険できます。
パリを思わせるミアレシティは、昼はカフェやレストランが並ぶ優雅な雰囲気ですが、夜になるとあちこちにバトルゾーンが出現し、トレーナーたちがポケモン勝負でしのぎを削ります。シリーズ初、ポケモンとトレーナーがリアルタイムで行動するバトルが、新たな風を吹き込むか注目です。
◆ロト三部作『I&II』がリメイク!
10月30日発売予定
●ドラゴンクエストI&II
Nintendo Switch 2・Switch、PS5、Xbox Series X|S、PC(Steam、Windows)/スクウェア・エニックス
昨年11月に発売され、全世界出荷・ダウンロード販売本数200万本を突破した『ドラゴンクエストIII』HD-2Dリメイク版。今年は『ドラゴンクエストI&II』が登場します。勇者ロトの血を引く主人公が竜王討伐の旅に出る『I』、若き王子・王女たちが大神官ハーゴン討伐を目指す『II』。これでロト三部作のリメイクが出揃います。
『III』のHD-2Dリメイク版では「まもの使い」という新職業が加わり、話題となりました。今回のリメイクではどのような新要素が追加されるのでしょうか。
◆年内予定のタイトルも話題作目白押し!
このほか、発売日が決まっていない2025年内予定の大作としては、レースアクション『カービィのエアライド』(2003年)から約22年ぶりとなる最新作『カービィのエアライダー』(Nintendo Switch 2/任天堂)、海外に熱狂的なファンが多い『メトロイドプライム』シリーズの完全新作『メトロイドプライム4 ビヨンド』(Nintendo Switch 2・Switch/任天堂)が、新ハードを引っ張る格好に。
少し懐かしいブランドの復活としては、コンシューマ機では12年ぶりとなる『プロサッカークラブをつくろう!2025』(PS5、PS4、iOS、Android、Steam/セガ)が2025年内配信予定。また、2013年に『レイトン教授と超文明Aの遺産』で完結した『レイトン教授』シリーズも、『レイトン教授と蒸気の新世界』(Nintendo Switch 2・Switch/レベルファイブ)で12年ぶりに主役復活。ナゾ開発は東大クイズ王・伊沢拓司さん率いるクイズノックです。
ちなみに、2025年には間に合いませんが、2026年2月27日にはナンバリング第9作に相当する最新作『バイオハザード レクイエム』が発売予定。また、延期になった『グランド・セフト・オートVI』は2026年5月26日発売と発表されています。この1年は、しばらくゲーム三昧になりそうです。
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【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン〜なつかしゲーム子ども実験室〜』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も