藤井風が急逝した恩人をSNSで追悼、ブレイクを支えた女性の夫が語る「藤井への願い」

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2025年06月16日 18:00  週刊女性PRIME

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藤井風

 日本版“グラミー賞”を目指して開催された国内最大規模の国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN 2025』(以下、MAJ)。5月22日に京都で行われた第1回の授賞式は、NHKで生中継され、YouTubeでも全世界に向けて生配信された。

突然、天国に旅立った藤井風の“恩人”

「授賞式のステージでは、宇多田ヒカルさんやMrs. GREEN APPLEに続いて、藤井風さんも楽曲を披露しました。2022年3月に発売した『LOVE ALL SERVE ALL』に収録された曲の『きらり』や『旅路』は、オリコン週間ストリーミングランキングで累積再生数1億回を突破するほどの人気を誇ります」(音楽業界関係者、以下同)

 2021年から3回の紅白に出場経験もある藤井風。MAJでは、主要6部門のひとつである『最優秀アルバム賞』を受賞した。

 そんな彼の音楽人生は3歳から始まった。

「お父さんからのすすめで、3歳からピアノをはじめました。12歳になると、岡山の自宅で撮影したアーティストのカバー曲をYouTubeにアップ。これが、現在の個人チャンネル『Fujii Kaze』のルーツといえるでしょう」

 古今東西の名曲を幅広くカバーして、その動画をYouTubeにアップしていた藤井。

「このYouTube動画が話題になり、さらに音楽業界でも注目が集まったことで、デビューが決まりました。自宅での“宅録”から、今や海外にまで進出するようになった藤井さんですが、ここまでのブレイクを後押ししたのは、ある“恩人”がいたからなんです」

 その恩人とは、Googleに社員として在籍していた佐々木舞さんという女性。

妻は突然、天国に旅立っていきました

「多くのアーティストたちにYouTubeをプラットフォームとして活用してもらうため、公式チャンネルの積極的な運用方法やライブ配信など提案してきた方です。音楽ストリーミングサービスである『YouTube Music』が、ここまで成長できたのは佐々木さんがいたからこそなんです」(レコード会社関係者)

 しかし、5月上旬、佐々木さんの訃報が届く。

「妻は突然、天国に旅立っていきましたが、彼女は京都で行われるMAJの授賞式に出席する予定だったんです」

 こう語るのは、佐々木さんの夫。夫婦の自宅の目立つ場所には、MAJ用の衣装が飾られていたという。

「私からYouTubeの方に“妻をMAJに連れて行ってほしい”とお願いしたんです。快く了承いただき、白のジャケットからスカーフまで、すべて持って行って、京都の現場に飾ってくれたんです。藤井さんは、その衣装写真をご自身のインスタにアップしてくれました。きっと、藤井さんなりに妻への追悼の意味を込めて、投稿してくれたのかなと……」(佐々木さんの夫、以下同)

 佐々木さんの葬儀は“自由葬”で執り行われた。

「特定の宗教にとらわれない“自由葬”にしました。お通夜と告別式には、彼女が喜ぶようなプレイリストを作って、音楽を流すことにしたんです。プレイリストには、藤井さんの『満ちてゆく』や『旅路』や『帰ろう』も含まれていました」

 藤井と佐々木さんの間ではこんなエピソードも。

「彼女は以前から“日本の音楽で世界を変える”という目標を掲げていました。これは、藤井さんとの目標でもあったのではないかと……。藤井さんにはこの目標を引き継いでほしいなと思います」

 大舞台の直前に亡くなった“恩人”との絆。藤井のさらなる快進撃を恩人とファンが待っている。

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