残留プレーアウトの延期要請をしたサレルニターナ[写真]=Getty Images
セリエBのサレルニターナは16日、6月20日に予定されているセリエB残留プレーアウト・セカンドレグのサンプドリア戦の延期を要請した。
現在、セリエBでは残留を懸けたプレーアウトが行われている。15日に行われたファーストレグでは、サンプドリアがホームで2−0の勝利を収め、アドバンテージを手にした。
そんななか、サレルニターナにアクシデントが発生。イタリアメディア『スカイスポーツ』によると、サレルニターナの選手とスタッフを含めた21名に重度の食中毒が発生したという。帰りの機内での食事が原因と考えられており、現在はジェノバ警察が捜査を開始していることが伝えられている。
この事態を受けて、サレルニターナはクラブの公式サイトを通じて声明を発表し、LNPB(セリエBリーグ機構)に対し試合の延期を要請した。
「サレルニターナは、選手とスタッフを含む21名が深刻な食中毒に罹患したため、本日のトレーニングを中止としました。食中毒は昨日行われたサンプドリアとの試合後、ジェノバからの帰路で発生しました。これにより、空港到着後に救急車が派遣され、多くの関係者が入院しました」
「クラブは関係者の健康を守るために必要な手続きを行い、管轄当局に報告しました。この事件に関する調査結果が出るまで、サレルニターナはサンプドリアとの試合を別日に延期するように、LNPBに正式に要請しました」
なお、本来はセリエB16位のフロジノーネと17位のサレルニターナによって行われる予定だった今季の残留プレーアウト。しかし、15位のブレシアに給与未払い問題が発覚し、勝ち点「4」のはく奪が決定。これによりブレシアは18位に転落し、フロジノーネが自動残留。代わって18位でシーズンを終えたサンプドリアが繰り上がりでプレーアウトに出場することとなった。
さらにブレシアは、給与未払いの支払いを期限内に履行できなかったことから、来シーズンのセリエC登録も事実上不可能に。現在は破産に向けた手続きを進めていると報じられている。