エスペランスとのクラブW杯初戦を制したフラメンゴ [写真]=Getty Images FIFAクラブワールドカップ・グループD第1節が16日に行われ、フラメンゴ(ブラジル)とエスペランス(チュニジア)が対戦した。
旧方式のクラブワールドカップへの出場経験もあるブラジルとチュニジア屈指の強豪がグループステージ初戦で激突する。フラメンゴは過去8度の国内リーグ優勝を誇り、南米最強を決めるコパ・リベルタドーレスも3度制覇。現在のチームにはアレックス・サンドロやジョルジーニョ、ジョルジアン・デ・アラスカエタら実力者が集う。対するエスペランスは国内リーグを34度制覇しており、アフリカチャンピオンズリーグでの優勝回数も4度を数える名門。クラブワールドカップへの出場は通算4度目となる。
序盤から主導権を握ったのはフラメンゴ。ジョルジーニョらが起点となったゆったりボールを保持しつつ、ギジェルモ・バレラとアイルトン・ルーカスの両サイドバック(SB)が高い位置を取りながらチャンスをうかがう。17分、ジョルジーニョの縦パスを受けたデ・アラスカエタが素早く右に展開し、バレラがファーサイドへ山なりのクロスを供給。ルイス・アラウージョの折り返しをデ・アラスカエタが蹴り込み、見事な形で先制点を奪った。
先制後のフラメンゴは決定機こそ作れないものの、ボールを保持しながら優位に試合を進める。対するエスペランスはなかなかボールの奪い所が定まらず、ボールを保持してもスピード感ある攻撃を繰り出すことができない。随所で球際の激しい攻防が続く中、終盤にはフラメンゴが複数回に渡ってチャンスを作ったものの追加点は奪えず、前半は1−0で終了した。
52分、後半最初の決定機がフラメンゴに到来。A・ルーカスがジェルソンとのワンツーでボックス内左の深い位置まで侵入し、グラウンダーの折り返しにペドロが合わせる。これは相手GKのセーブに阻まれ、こぼれ球を回収したところからペドロがミドルシュートを放つも枠の左へ外れた。一方のエスペランスは67分に中盤でのボール奪取からカウンターを発動し、ユセフ・ベライリがフィニッシュに持ち込んだが、GKアグスティン・ロッシの好セーブに阻まれる。
拮抗した展開の中で迎えた70分、フラメンゴはバレラが右サイド深い位置でボールを拾い、サポートに入ったジョルジーニョがボックス内へダイレクトパス。これを受けたアラウージョがゴール左隅へ見事なコントロールショットを鎮め、貴重な追加点を奪った。その後は2点ビハインドとなったエスペランスが攻勢を強めたものの、フラメンゴ守備陣がしっかり無失点に抑え、試合は2−0で終了した。
次節は20日に行われ、フラメンゴはチェルシー(イングランド)と、エスペランスはロサンゼルスFC(アメリカ)と対戦する。
【スコア】
フラメンゴ 2−0 エスペランス
【得点者】
1−0 17分 ジョルジアン・デ・アラスカエタ(フラメンゴ)
2−0 70分 ルイス・アラウージョ(フラメンゴ)