
2021年3月に開業したJRフルーツパーク仙台あらはま(仙台ターミナルビル・仙台市)が、2027年夏に倍の広さになり新施設も備えてリニューアルオープンすることが決まった。
現存するフルーツパーク(約11ヘクタール)と隣接地(約10.6ヘクタール)を合わせ、全体で約21ヘクタールと、日本最大級の観光農園となる。現在栽培している8品目約160種類の果物と野菜に加え、夏の摘み取り強化として、新たにさくらんぼ・すもも・プルーンの3品目を追加。計11品目約190種類の果物と野菜の栽培を行い、今まで以上に魅力あふれる旬の果物の摘み取り体験が、1年を通してできるようになる。
また、既存のマルシェも3倍に拡充し、地元生産者の農産物や同園の果物やオリジナル商品、関連グッズなどの販売を展開。国内外の団体客がまとまって食事や研修が行える多目的スペースを新設する。
さらに、玩具会社のボーネルンド(東京)と連携。1250平方メートル(屋内450平方メートル・屋外800平方メートル)の土地を活用し、未就学児から小学生が家族と一緒に遊べる、果物をテーマにした全天候型の新たなあそび場を作る。
同園がある仙台市荒浜地区は、東日本大震災で甚大な津波被害を受けた地。震災から力強く復興している象徴でもある。リニューアルに当たっては、JR東日本グループが震災からの鉄道の復旧・復興に向けた取り組みなどを継承していく施設として「震災伝承館」も設立する。今後、東北各地をつなぐ中継地として、一般社団法人3.11伝承ロード推進機構(仙台市)や認定特定非営利活動法人みちのくトレイルクラブ(宮城県名取市)、荒浜を含む東部沿岸エリアのとの連携を図りながら復興ツーリズムへの貢献を目指していく。
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