
今年の夏のボーナスは大手企業を中心に上昇傾向にあるというが、そもそも支給されないという人も多いだろう。投稿を寄せた60代男性(年収600万円)は、東京23区の大手タクシー会社に勤務しているそう。
「業界にいる人なら分かると思いますが、ボーナスはない会社が多いです。ぼくの勤め先でもありません」
5〜6年前は給与の中にボーナス相当額が含まれていたというが「給与の制度が変わってからはなくなりました」と書いている。(文:西荻西子)
春闘でボーナス要求も「あっけなく却下」
男性によると、タクシー業界には毎月の給与から一部を控除して積み立て、ボーナスとして支給する会社もあるという。しかし男性は、「ボーナスは本来、会社が利益を還元するもの。このやり方ではありがたみはありません」と語る。
|
|
確かに、控除された分がボーナスとして戻ってきても嬉しくない。むしろ、ボーナスは会社の業績などで減らされることもあるわけで、月給としてもらったほうが安心できるだろう。
男性の会社では、今年の春闘で組合が「実質1か月の給与相当額」をボーナスとして支給するよう求めたが、「あっけなく却下」という残念な結果に終わった。
現在60代の男性は、定年の70歳まであと7年半は在籍できるが、「(原則)65歳になったら出勤数を削減され、給与が減る分は公的年金で補填するようになります」といい、これからの人生に不安もあるようだ。
「若くないし、住宅ローンを始め各種の借り入れがないので、給与だけで生活は維持できますが、ボーナスの話題が出ると悲しく、寂しい気持ちになります」
※キャリコネニュースでは「夏のボーナスいくらですか?」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/K3FRN91I
|
|