【全文】国士舘大・理事長コメント「慙愧の念に堪えません」柔道部員の大麻使用疑惑に対し

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2025年06月20日 18:42  日刊スポーツ

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国士舘男子柔道部不祥事に関して会見する田原学長(撮影・中島郁夫)

国士舘大が20日、男子柔道部の複数部員が大麻を使用するなどした疑いがある事件について、都内で会見を開いた。田原淳子学長らが冒頭、謝罪した。


瀬野隆理事長は会見に不在も、代読の形でコメントを発表した。


下記は、違法薬物使用に対する瀬野隆理事長のコメント全文。



このたび、わが国士舘大学の伝統ある男子柔道部員の1、2年生複数名が、鶴川学生寮において、大麻を使用しているとの情報提供があり、本事案が発覚いたしました。このことで、多くの方々にご迷惑とご心配をお掛けしていることにつきまして、設置責任者である理事長として、心から深く反省しおわび申し上げます。


本学園といたしましては、3年前から、20歳代以下の若年層の間で、違法薬物の使用が広がっているという現状を直視し、この社会的病状を重く受け止め、国を思い、社会を支え、人を救うという国士舘建学の精神に基づき、率先して違法薬物についての注意喚起を進めてきておりました。


警察署とも緊密な情報交換や連携を取り、その下で、講習会やクラブ指導者研修、ホームページ、注意喚起資料の配布、ポスター掲示等で機会あるごとに、この注意喚起を進めてきましたが、残念ながら柔道部の一部の複数部員までには徹底することができず慙愧(ざんき)の念に堪えません。


警察署の捜査に全面的な協力をしながら、危機管理対策本部をすぐに立ち上げ、発覚した6月13日以来本日まで、連日、関係者と共にこの件についての情報と事実確認、原因結果の分析、今後の対応を進めてまいりました。関係した柔道部員複数名のすべてが昨日までに、警察署から鶴川寮に戻り、本学担当者が、彼らに直接に聞き取りと確認をしたところ、彼らのすべてが大麻使用の事実を認めました。


本日以上のような結果を受け、第3回の危機対策本部会議を開催し、今後の方針を次のように決定いたしましたので、ここに、報道各社および学内外の皆様に、その決定内容をご報告いたします。


1 警察署からの正式の捜査結果が出るまで、柔道部としてのすべての活動を停止(無期限)する。


2 関係した学生は、学則違反として厳正に処分する。


3 指導監責任者は職務規定違反として厳正に処分する。


4 「学校法人国士舘違法薬物追放言」を発令する。


5 その宣言内容は「学校法人国士舘は学園内における一切の違法薬物を追放することを宣言する。違法薬物を持たず、使わず、触れない。これらに反する事実がある時は、遅滞なく進んで関係部署に通報する。在籍する教職員・学生生徒はこうした薬物追放活動を、先陣を切って担当し、展開する。」


6 「学校法人国士舘違法薬物追放言」に実効性を持たせるために、理事長を委員長、学長と校長を副委員長とし、学部長・各クラブの部長・監督を主要な委員とする「学校法人国士舘違法薬物追放委員会」を設置し、あらゆる機会を設けて管理・監督・周知徹底を図る。


7 国土舘の教職員、学生生徒は、在籍するすべての期間、「学校法人国士舘違法薬物追放委員会」によって、この件についての定期的及び不定期の指導および管理・監督を受けるものとする。


以上のような危機管理対策本部の方針と方策に従い、今後はこれらを学内の正式な手続きと合意に基づき規定化し、そのための体制を整え、本年度中に、順次実行に移していきます。これによって、国士舘が失われた社会的類を取り戻し、改めて清く、正しく、たくましい国士舘を再生し、社会の負託にこたえることのできる国を思い、社会を支え、人を救うことのできる国士舘となるよう、全学が一丸となって取り組んでまいりますので、どうかこれからも以前と変わらないご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


令和7年6月20日


学校法人国士舘理事長瀬野隆

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