【CINRA Inspiring Awards】穂村弘賞は、椛沢知世の第一歌集『あおむけの踊り場であおむけ』が受賞

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2025年06月20日 21:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

CINRAによる新たなアワード『CINRA Inspiring Awards』。その受賞作品、9件を発表しました。

『CINRA Inspiring Awards』はジャンル問わず、これからの時代を照らす作品の創造性や芸術性を讃えるアワード。初回となる今回は、9名の審査員によって選出されました。特設サイトはこちら。

審査員の歌人・穂村弘さんによって選出されたのは、『第4回笹井宏之賞』で大賞を受賞した椛沢知世さんの第一歌集『あおむけの踊り場であおむけ』です。 書肆侃侃房から2024年6月に刊行された同書には、「犬の骨を犬のようにしゃぶりたいと妹の骨にも思うだろう」といった歌を収録。栞文は大森静佳さん、染野太朗さん、永井祐さん、野口あや子さん、神野紗希さんら歌人・俳人が務めています。装丁は成原亜美さん、装画はmillitsukaさん、編集は藤枝大さんが担当しています。

未知の言語体験によって、生まれた時から見慣れてきたはずの世界がまったく新しい表情を見せてくれる。

日本語検定一級の宇宙人が書いた短歌を連想しました。

椛沢知世(かばさわともよ)

1988年東京都生まれ。「塔」短歌会所属。2016年、作歌を始める。第4回笹井宏之賞大賞受賞。第30回歌壇賞次席。

椛沢知世『あおむけの踊り場であおむけ』(書肆侃侃房)書影、帯付き

穂村弘(ほむらひろし)

1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。短歌をはじめとして、評論、エッセイ、絵本、翻訳などを手がける。『水中翼船炎上中』『世界音痴』『短歌の友人』など著書多数。伊藤整文学賞、講談社エッセイ賞、若山牧水賞、アルスエレクトロニカ栄誉賞ほかを受賞。

CINRA, Inc.は、創設以来約20年にわたり、芸術文化の領域に根差し、メディアを通じて多くの表現者の作品や声を届けてきました。審査員の皆様のご協力を得て、「これからの時代を形づくる」多様で多彩な作品を社会に伝えていくアワードを開催いたします。

わたしたちは、「CINRA Inspiring Awards」を通して、次の時代を予感させる新たな表現がより広く人々に届くことを願っています。

エリイ(芸術家)

金原ひとみ(作家)

コムアイ(アーティスト・歌手)

岨手由貴子(映画監督)

遠山正道(株式会社スマイルズ 代表)

穂村弘(歌人)

真鍋大度(アーティスト、プログラマ、コンポーザ)

林士平(漫画編集者)

山戸結希(映画監督)

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