isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
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illustration by ニシイズミユカ
闇の実感
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今週のおひつじ座は、こちらを圧倒してくるような存在のふところにみずから飛び込んでいこうとするような星回り。
『百合折らむにはあまりに夜の迫りをり』(橋本多佳子)という句のごとし。
ここで詠まれている「夜」は、ただ単に昼ではないもののことではなく、まるで人間ひとりの意思や理性などあっという間に呑み込んでは、さぁ〜っと溶かしていってしまう巨大な怪物の腹のうちのようでもあります。そして、そうしたただならぬものの気配を、作者は自身の真正面で妖しくたたずんでいる一輪のユリの花に感じとったのかも知れません。
あなたもまた、あまりの存在感に思わずたじろぎ、後ずさりしてしまうような何かを、その鋭敏な鼻で嗅ぎつけていくべし。
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奇妙なまなざしの反転
今週のおうし座は、誰かの善行や功徳を引き受けたり、自身のそれを振り向けたりといったことに深い実感を抱いていくような星回り。
禅籍の『碧巌録』に出てくるある師弟の話に次のようなものがあります。いわく、修行僧の漸源(ぜんげん)は生死の問題に迷い、師の道吾(どうご)に問うたが、「生ともいわじ、死ともいわじ」という答えを得て、理解できなかった。しかし師の没後、兄弟子の石霜(せきそう)の指導で悟り、その時、漸源は師がみずからのうちに生きてはたらいていることを自覚し、懺悔感謝したのだ、と。
しかしこのことは、禅の修行者に限らず、普通の一般市民の人生においても起こっていることなのではないでしょうか。
あなたもまた、みずからがどんな「実存協同」の鎖のなかにいるのかという視点から、改めてそのまなざしを開いていきたいところです。
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illustration by ニシイズミユカ
輝かしい肉を夢見る
今週のふたご座は、自分自身を新たに作り替えていくような特別な時間をしかと感受していこうとするような星回り。
『短夜やまくらに近き銀屏風みじか夜や枕に近き銀屏風』(与謝蕪村)という句のごとし。
ここで作者が見ているのは、単なる室内の調度品などではなく、闇から光、夜から朝へのうつろいが映り込んだ「時の屏風」なのです。そして「短夜」というのは、光と色を交錯させるべくその一瞬だけ現れる詩的空間であり、作者にとって特別な時間帯だったのでしょう。
あなたもまた、言葉であれ身体であれ自身をリフレッシュさせてくれるものへの解像度をグッと高めていくことがテーマとなっていきそうです。
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illustration by ニシイズミユカ
心の眼が開くほうへ
今週のかに座は、平穏なだけの生活では到底見えなかったであろうものに視界が開け、ビビッドに見えてくるような星回り。
「障害は世界を捉え直す視点」をテーマにキュレーターやプロデューサーとして活動している田中ひとみさんという方が、写真を用いた絵本を目が見える人と見えない人とで共有する読書会をしたのだとか。
その時の話が面白くて、最初はそこに何が写っているかを見える人が、見えない人に説明するという構図ができるそうですが、時間の経過とともに、そこに見えていない個人の経験や思い出について、視覚の有無関係なくみんなが語り始めていったのだそうです。
かに座もまた、よりよい未来を創造していくためにも、自分が開かれていくような場へと積極的に足を運んでみるといいでしょう。
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「また見つかった永遠」を
今週のしし座は、日常から離れてスーッと異界へ誘われていくような星回り。
『ラムネみな冷え川底のいろとなる』(梶原美邦)という句のごとし。通常の俳句のリズムである「5・7・5」とは異なり、掲句は「7・5・5」という前倒しで展開し、後半を短く切り詰めることで、かえって余白が大きくなり、読者の想像を深く誘う構成になっています。
掲句は若々しさと静けさ、日常と異界、はかなさと永遠性とが、わずか17音のうちに独特の律動のなかで交錯していく一種の詩的トンネルなのです。
あなたもまた、そうした日常のすぐ隣りにある異界へと沈みこんでいくような感覚に、鮮やかに射抜かれていくことになるはず。
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くらがえは、残酷に
今週のおとめ座は、みずからの既存の生態を変えることを真剣に検討していこうとするような星回り。
1950年代終わりに発表された『楢山節考』以来、日本の大衆文化の規格や制度的な枠に呑み込まれることなく、「日本国」というリアリティを平然と越えていった数少ない日本語文学の担い手であった作家の深沢七郎の最大の特徴は、“お上”を信じるという体質をまったく持ち合わせていなかった点にありました。
深沢は商人の家に生まれ、中学卒業後にデッチ奉公に出され、何回も奉公先をくらがえしたのだそうですが、その胸の内について「生態を変える記」というエッセイで述べています。
あなたもまた、お上の滑稽な妄想や我儘に付き合う代わりに、ひょいと自分なりの「くらがえ」にいそしんでみるといいかも知れません。
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もう1つの夢を見るために
今週のてんびん座は、自身の呪いへの絶望を小さな祈りに変えていこうとするような星回り。
『生真面目を悔み茅の輪をくぐるなり』(能村研三)という句のごとし。
ここで示されているのは「正しさ」に囚われてきた人間が、その正しさをすら手放したいと願う静かな絶望であり、生真面目であった過去を「生の不器用さ」として告白する小さな祈りとも言えるのではないでしょうか。
あなたもまた、誠実に生きていこうとすればするほど抱えていかざるを得ない矛盾や葛藤を、棚卸ししていくことがテーマとなっていきそうです。
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控えておくセンス
今週のさそり座は、物事の終わらせ方を感覚的に取り戻していくための備えをしていくような星回り。
気鋭の哲学者マルクス・ガブリエルと中国哲学を専門とする中島隆博による対談を書籍化した『全体主義の克服』(2020)では、「無」という東洋的な概念について、中島が言及しています。
「無」とは、物と無とを分ける二元論ではなくて、物以前に働くものであり、中島はそれを王弼にならって「一種の取り消された働き」とか「何らかの操作の取り消し」と呼んでいますが、これこそ今の日本政府に必要な発想でしょう。つまり、無の中にきちんと根を下ろしているから、物事の終わらせ方が感覚的に分からなくなってしまったのではないか、と。
あなたに関しては、どうしたら近代合理主義やそれを基礎づけているニュートン・カント的パラダイムを超えた発想を取り入れられるかが、鍵になっていくでしょう。
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成り行きの果てへ
今週のいて座は、単なる観念を超えた人と人の交わりの実相に分け入っていこうとするような星回り。
『恋を得て蛍は草に沈みけり』(鈴木真砂女)という句のごとし。
掲句は恋の一瞬の熱が冷めたあとの女性の身と心に起きた真実について、作者なりの真実を詠みこんだ極めて赤裸々で、詩的で、容赦のない一句なのだと言えます。
あなたもまた、そんな作者の姿勢を自身の人間関係にも持ち込んでみるといいかも知れません。
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株式会社ありがとう
今週のやぎ座は、誰かを愛するための自律性を宇宙に求めていこうとするような星回り。
「愛し得ないがゆえに、日輪と共に始めよ」というロレンスのメッセージのごとし。
いつの時代も人間は他者や何らかの共同体との結びつきを求め、その成果として近代文明を築くにいたった訳ですが、近代文明が人間生活にもたらす悪影響を一貫して主題として扱ってきたD・H・ロレンスはそうした近代社会的な精神の在り様を厳しく批判しています。
あなたもまた、ロレンスが訴えたように、個人主義とともに人間の勝手を捨て、コスモスの一部としてあるべく「まず日輪と共に始めよ」という言葉に従ってみるといいでしょう。
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ネジを緩める
今週のみずがめ座は、労働と生産性の神聖視に対する脱力を試みていこうとするような星回り。
『休んだり休まなんだり梅雨工事』(高浜虚子)という句のごとし。
この句は、すべてが数値化され、進捗管理され、労働が“神聖”な責務と化していく近代世界において、まるでぬかるみに足をとられた作業員のように、「それでも、まあええやろ」と苦笑するような、ささやかで豊かな脱力の詩でもあるのではないか。
あなたもまた、締めすぎたネジをそっと緩める梅雨の湿気のように、「働くべし」という命令に声に、緩やかな笑いを含ませていきたいところです。
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美を目指す
今週のうお座は、社会に適応した“いい人”であることをやめ、ある種の“悪い人”になっていこうとするような星回り。
ヒューマン(社会)とノンヒューマン(自然)とが激しく接触をしていく現代において、私たちは自然といかに向かい合っていけばいいのか。その点について、宗教学者の中沢新一は俳人の小澤實との対談集『俳句の海に潜る』の中で述べています。
中沢によれば、「悪」というのは、本来むき出しの自然、ぜんぜん人間の力ではどうにもならない恐るべきパワーの世界に接近して、そこに踏み込んでいく行為のことを言うのだそう。
あなたもまた、収まりのつかない「悪」に接近する芸術ということが一つのテーマになっていきそうです。
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