調教ゼッケンや帽子の違いに隠された意味とは 美浦トレセンや函館競馬場で公開調教実施

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2025年06月23日 12:15  netkeiba

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美浦トレーニング・センター(C)netkeiba
 現在美浦トレーニング・センターでは、毎月第2水曜日に競走馬の調教が見学できるターフプラザの早朝開放を実施している。また、函館競馬場でも公開調教見学の一般開放を行う予定だ。通常は関係者やトラックマンしか調教風景を見ることはできないが、一般ファンもスタンドから様子を見学できる。

 お目当ての馬の調教が見たいと思ったとき、ゼッケンが目印になることはご存じだろうか。また、調教映像で騎乗者の帽子の色の違いが気になったことがある方もいるのでは。そこで今回は調教見学や映像確認時に役立ちそうな「調教ゼッケンや帽子の違い」についてまとめてみた。

 競走馬はトレセンで調教する際、馬ごとに決められた番号の調教ゼッケンを着用。年齢や時期、性別によって色分けされており、美浦と栗東でも文字の色が異なる。現在東西各6種類。重賞やダートグレードを勝利した競走馬のゼッケンには馬名が入る。

 さらに、GIに特別登録した馬はレース前の一定期間で「特殊ゼッケン」という馬名入りのゼッケンを着用。また、GI勝ち馬には「GIレース優勝馬調教ゼッケン」が。これには馬名のほかGI勝利の数だけ星マークが入っている。GIシーズンの調教映像で見たことがある方も多いだろう。

 騎乗する側もトレセンで調教を行う際には、あらかじめ決められた色のヘルメットを着用することが義務づけられている。デビュー1年目の騎手は黄、それ以外の騎手は青(水色)、競馬学校生は赤と白の染分。調教映像などでよく見かける黒は調教師や調教助手、調教厩務員は橙と決められている。

 トレセンには馬場の使用基準等に関することを中心に活動している馬場保全委員という役職があり、該当の騎手や調教師らは白のヘルメットを着用している。青や黒に比べると少ないためなかなかお目にかかれないかもしれない。

 函館競馬場での公開調教は6月25日と8月13日を予定。当日に競馬場に行けば誰でも見ることができる。ぜひこの機会にゼッケンや帽子の色にも目を向けながら、公開調教や映像でお目当ての馬や騎手を見つけてみてほしい。

調教ゼッケンの種類

【美浦トレセン】
2歳9月頃まで(牡馬・せん馬):緑地・橙文字
2歳10月頃から3歳9月頃まで(牡馬・せん馬):黒字・橙文字
3歳10月以降(牡馬・せん馬):青地・橙文字
2歳9月頃まで(牝馬):黄緑地・赤文字
2歳10月頃から3歳9月頃まで(牝馬):桃地・紫文字
3歳10月以降(牝馬):黄地・赤文字

【栗東トレセン】
2歳9月頃まで(牡馬・せん馬):緑地・白文字
2歳10月頃から3歳9月頃まで(牡馬・せん馬):黒字・白文字
3歳10月以降(牡馬・せん馬):青地・白文字
2歳9月頃まで(牝馬):黄緑地・黒文字
2歳10月頃から3歳9月頃まで(牝馬):桃地・白文字
3歳10月以降(牝馬):黄地・黒文字

【その他】
GIレース特別登録馬特殊ゼッケン:紫紺地・黄文字
牝馬限定GIレース特殊ゼッケン:海老地・黄文字
GIレース優勝馬調教ゼッケン:紫地・黄文字
J・GIレース優勝馬調教ゼッケン:紫地・橙文字

(JRAホームページより)

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