被害を受けたと主張しているリュディガー [写真]=Getty Images レアル・マドリードに所属するドイツ代表DFアントニオ・リュディガーが、試合中に人種差別的発言を受けたと主張しているようだ。22日、スペイン紙『アス』やイギリスメディア『BBC』などが伝えている。
FIFAクラブワールドカップ2025・グループH第2節が22日に行われ、レアル・マドリード(スペイン)はパチューカ(メキシコ)と対戦。7分にラウール・アセンシオが一発退場となり数的不利になったものの、3−1で勝利を収めた。
この試合ベンチスタートとなったリュディガーは78分から途中出場したものの、試合終了間際にグスタボ・カブラルと衝突し、リュディガーはファウルを受けたことを主張して転倒。その後、リュディガーはハモン・アバッティ・アベル主審に何かを訴え、同主審は腕を胸の前で組むポーズを示した。これは人種差別防止プロトコルが発動されたことを表していた。
なお、人種差別的発言がなんだったのか正確には明らかになっていないものの、一部報道によると、リュディガーは「クソ黒人」と言われたことを主張している一方で、カブラルは「クソ臆病者」だったと人種差別的発言ではなかったと否定していることも伝えられている。
試合終了後には再び両者が口論となる事態にもなっていたなか、試合後、レアル・マドリードを率いるシャビ・アロンソ監督は「リュディガーが言ったことを私たちは信じている。このような状況では一切の寛容を許さない姿勢が重要だ。FIFAは現在調査中で、私が言えるのはそれだけだ」と調査が行われていることを明かした。
【ハイライト動画】レアル・マドリードvsパチューカ