
葬式は故人との厳粛なお別れの場であるはずだ。しかし、時に親族間のわだかまりが噴出し、とんでもない事態に発展することもある。ある50代男性は、「母方の祖父の葬式」で起きた壮絶な出来事を投稿してくれた。
「喪主の父が祖母の弟と火葬場でつかみ合いのけんかになりました」
原因は火葬場から帰る際のバスに、「祖母の弟が乗れるか乗れないかで揉めて」というから、そもそも段取りが良くなかったことがうかがえる。(文:長田コウ)
「お互いに良く思っていなかったのもここまでこじれた原因」
男性によれば、「もとから人づきあいの下手な父が喪主として葬式を仕切って」いたことが火種になっていたようだ。
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「参加者への連絡と配慮が足りず、なんとなく参加者間の空気が悪かったり、火葬場への案内が火葬場へ行く人に届いておらず、急遽通夜の日に僕が作成したりでごたごたとしていました」
そんな中、問題は火葬後に起きた。父親は火葬場から実家に戻るバスへの乗車人数を、しっかり確認できていなかったのだ。
「祖母の弟が『火葬場から実家に行くバスに乗る』と父に言ったところ、乗れないと断ったため言い合いになりもみ合いになり、胸ぐらをつかんでの罵り合いのけんかになりました。お互いに良く思っていなかったのもここまでこじれた原因だと思います」
場所柄もわきまえず、つかみ合いの喧嘩を始めた二人。泣き叫ぶ母のこともお構いなしに、喧嘩は続きそうだった。見かねた男性は、こんな行動に出た。
「僕が土下座して大きな声で『すみませんでした』と叫んで何とか二人が止まりました」
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息子の咄嗟の行動で、なんとか事態は収拾したものの、「ピリピリとした雰囲気は葬式が終わっても続いた」という。ただ、その後この件は話題にはならず「親戚の間ではなかったことになっています」と明かす。
現在、男性は父親と離れて暮らしているそうだ。
「3年ほど前から、父と一緒に暮らしている母が倒れ意識がないまま入院中、祖母が倒れそのまま亡くなり、弟が倒れ最近入院から帰ってきたようです」
次々と不幸に見舞われ、父親も不安なのだろう。同居を求められているが、男性は頑なに断っているという。前向きな方向に向かうことを願うばかりだ。
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