電撃解散のロンドンブーツ１号２号、今後も２人で番組出演し２人で仕事に呼ばれれば２人で稼働へ

ロンドンブーツ1号2号が24日、テレビ朝日系「ロンドンハーツ」（火曜午後11時15分）の生放送内でコンビを解散した。1993年（平5）にコンビ結成、渋谷での路上ライブからスタートし、エンタメ界を席巻してきたコンビの活動に終止符が打たれた。「新しい挑戦」をするための解散と明かしたが、今後も番組は継続、田村淳（51）と田村亮（53）として出演していくという。

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平成から令和のお笑い界、バラエティー番組などでトップを走り続けてきたコンビがピリオドを打った。番組内で唐突に淳が「31年間やってきたんですが、解散することを決めました。本当です。こういう発表がいいかなと思って」と語った。解散の理由について淳は「30年以上続けてきて、いろんな問題があって、闇営業問題以降、亮さんが吉本を離れることになって。僕は（亮に）吉本に戻ってきてほしかったんですけど、亮さんは亮さんでどんどん吉本から距離が出て。独立されて。いろんな道を模索したんです」と説明。そして「屋号を1回下ろして。それぞれ、新しい挑戦をしていきたいと」と明かした。

お笑い芸人を目指し上京した山口県出身の淳と大阪府出身の亮が1993年に出会い、コンビを結成。94年に「銀座7丁目劇場」のオーディションに合格し吉本興業に所属した。95年にウッチャンナンチャンがMCを務めるフジテレビ系深夜番組「UN FACTORY　カボスケ」に出演、インパクトを残しブレークのきっかけをつかんだ。

そして、人気とタレントとしての地位を不動のものにした番組が、99年にスタートしたテレビ朝日系バラエティー番組「イナズマ！ロンドンハーツ」（現ロンドンハーツ）だ。タイトルと放送枠を変えながら、25年以上続く長寿番組で、一般カップルの女性が見知らぬ男性とキスをした分だけ賞金を得る「やるキッス」、男性芸能人に恋愛ドッキリを仕掛ける「ブラックメール」などの話題企画を数多く生んだ。淳自身の結婚発表や狩野英孝の婚約発表など芸人のサプライズ発表の場になることも多くあった。淳は過去に同番組を「一番思い入れのある番組」と話していることから、解散発表の場になったとみられる。

2019年6月に発覚した闇営業問題で亮は吉本興業から謹慎処分を受け、翌7月に退所した。コンビとしての活動ができない状態となっていたが、同年12月、淳が亮の受け皿となるための会社「株式会社LONDONBOOTS」を設立。亮が所属する形で20年にコンビとしての活動を再開、解散の危機を2人で乗り越えた。

仲良しコンビとして知られる。これまでの取材会などで、淳は亮のことを「欠かせないパートナー」とし、亮は淳について「大親友なのか、相方なのか、社長なのか…」と必要不可欠な存在であることを明かしている。解散についても2人とも「考えられない」と答えてきた。

解散はしたが、今後も2人で番組に出演。2人で仕事に呼ばれれば2人で稼働していくという。解散したが、2人の関係は変わらず続いていきそうだ。

ロンドンブーツ1号2号アラカルト

◆NSC（吉本総合芸能学院）出身ではない。インディーズお笑い集団「集団田中」で出会い、コンビ結成。渋谷の路上ライブで注目を集める。94年に銀座7丁目劇場のオーディションに合格し、吉本興業入り。ペナルティらが同期。

◆ともに田村性も血縁関係はない。ブレーク時は、淳が赤髪、亮が金髪がトレードマークだった。

◆MCを務めるテレビ朝日系「ロンドンハーツ」は高視聴率を記録する一方で、「保護者が子供に見せたくない番組」で9年連続1位に。

◆19年、亮が闇営業問題で謹慎。同年に淳を代表取締役とする株式会社「LONDONBOOTS」を設立し、亮は同社所属、淳は吉本所属のままと、所属事務所が異なるコンビとなる。

◆田村淳（たむら・あつし）1973年（昭48）12月4日、山口県下関市生まれ。93年に田村亮とロンドンブーツ1号2号結成。94年吉本興業入り。現在のレギュラーはTOKYO MX「田村淳のキキタイ！」、テレビ東京系「田村淳のTaMaRiBa」など。芸能界屈指の城郭マニアとして知られ、趣味はお城散策、ギター、サウナなど。168センチ、61キロ。血液型O。

◆田村亮（たむら・りょう）1972年（昭47）1月8日、大阪府高槻市生まれ。93年に田村淳とロンドンブーツ1号2号結成。94年吉本興業入り。19年、吉本興業の闇営業問題で謹慎。同年、株式会社LONDONBOOTSに所属して吉本興業と専属エージェント契約。23年で契約終了し、現在はフリー。現在の出演はテレビ埼玉「極楽山本・ロンブー亮のARIGATEENA TV」など。旧車マニアとして知られ、ラリーにも参戦。172センチ、67キロ。血液型A。