「堤真一に着替えを手伝ってもらって…」瀬戸康史が本当に“ドキドキした”40秒間とは

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2025年06月25日 09:01  女子SPA!

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 ドラマや映画、舞台などで幅広く活躍を続けている俳優・瀬戸康史さん(37歳)。

 現在、長澤まさみさんと夫婦役を演じるドールミステリー映画『ドールハウス』が公開中です。幼い娘を亡くした夫婦が、骨董市で見つけた人形に翻ろうされていく本作。

 瀬戸さんに、人形にまつわる幼少期の思い出や、タイムリミットが関わる本編後半の“ドキドキ”に絡めて、昨年の、堤真一さんとの共演舞台での“ドキドキ”裏話について伺いました。

◆「たくさんの方に楽しんでもらえる作品」と最初から期待

――長澤まさみさんとは、『スオミの話をしよう』『ドールハウス』と連続での映画共演になりましたね。

瀬戸康史さん(以下、瀬戸):『スオミ〜』では正直、ほぼ絡んでいないんですけどね。

――確かに、最後のミュージカルシーンくらいでしょうか。

瀬戸:あそこも、もう僕は何の役かよく分からない状態になっていました(笑)。

――今回は夫婦役での共演になりました。瀬戸さんは最初からドールミステリーには興味を持てましたか?

瀬戸:オカルトは好きです。きっとみなさんにとっても、入り込みやすい要素なんじゃないでしょうか。

 もともと日本人は、いろんなものに命が宿るといった考え方を持っていると思うので、そういった視点からもとても興味深いですし、たくさんの方に楽しんでいただける作品になるんじゃないかなと、最初から期待がありました。

◆子どもの頃に一緒に寝ていたのは、あの有名キャラクター

――人形に命が宿るといった考えは日本的ですが、今回の人形は、いわゆる和人形とはまた違った魅力があります。いろんな表情に見えますし。

瀬戸:僕も思いました。「ザ・日本人形」というのとはまた違っていて、不思議な感じがするんですよね。最初に対面したときには、ちょっと怖いと思いましたけど、どんどん慣れてきて、何なら可愛く見えてくるんです。

 スタッフさんも「今日はちょっと笑ってますよね」と言っていたりして、どんどん自分たちの生活に馴染んできている感じに違う怖さすらありました。

――観客としてもすっかり感情移入して、人形のアヤちゃんが邪険に扱われると可哀そうでした。

瀬戸:そうなんですよ。僕も心苦しかったです。

――子どもの頃、瀬戸さんは人形やぬいぐるみを持っていましたか?

瀬戸:持ってましたよ。僕、ドラえもんが好きなんです。それで、ドラえもんのいろんな国の仲間たちがいる“ザ・ドラえもんズ”のぬいぐるみを持っていました。

――“ザ・ドラえもんズ”、ありましたね!

瀬戸:二段ベッドの上に寝ていたんですけど、その枕元にドラえもんズを並べていました。

◆舞台上で大先輩に早着替えを手伝ってもらいドキドキ

――映画では後半、あるタイムリミット的な要素が登場してドキドキさせられます。瀬戸さんご自身が、時間が決まっていることでドキドキしたエピソードがありましたら教えてください。

瀬戸:去年、堤真一さんと『a number-数』という二人芝居をやりました。出ずっぱりで、3場面の場面転換があって。
※『a number-数』…人間のクローンを作ることが可能となった近未来を舞台に、葛藤を抱える父を堤さん、クローンを含む三人の息子たちを瀬戸さんが演じた舞台。

――観に行きました。瀬戸さん、すごく難しい役を演じられていましたよね。

瀬戸:場面転換のために、上からボックスが降りてきて、それと一緒に着替えも降りてくるんです。完全に降りてから、40秒くらいの間にブワ〜っと一気に着替える必要があって。堤さんが中で手伝ってくれるんですけど、もう本当にドキドキしました。

――瀬戸さんがいろいろと変化していく役でしたものね。

瀬戸:堤さんはほぼ着替えがなかったので、僕が全部脱いで、堤さんがかごに入れたり出したりして、僕の着替えを助けてくれていたんです。ふたりだけでやっているし、早着替えだし、お願いするしかないんですが、それを役者の大先輩にやってもらっているという。

――舞台上での早着替えのドキドキと、先輩に手伝ってもらっているというドキドキと。

瀬戸:やばかったです。

◆クライマックスはまさに“衝撃リアル映像”

――舞台上でのドキドキ裏話をありがとうございます。今回のドールミステリーにもたくさんの裏話があったと思います。

瀬戸:そうですね。最後の島が出てくるシーンの強風が印象的ですね。あれは、撮影史上初めてくらいの強風で、撮影用の大きな扇風機を2台くらい用意していたんですけど、必要ないくらいの風で、本当に大変でした。でも、映画的にはよかったですね。あれは“衝撃リアル映像”ですよ。

――それこそタイムリミットが絡むシーンでの裏話ですね。ただ、“怖い”作品と聞くと、観に行くのにちょっと躊躇してしまう方もいるかもしれません。そんな方に、瀬戸さんから最後にひと言お願いします。

瀬戸:一度挑戦してみてほしいですね。もしかしたら好きになるかもしれませんし、僕としては皆さんにおすすめしたいです。空気感がとても好きな作品なんですよ。

 もし観ず嫌いなのだとしたら、試してもらいたいです。長澤さんのファンだからとか、たとえば僕のことが好きだからとか、どんなきっかけでも構いませんので、ぜひご覧ください。

◆もしも、少女人形が入っていた箱が家に置かれていたら?

――ちなみにオカルト好きという瀬戸さん。今回のアヤちゃん人形は、お札がめちゃめちゃ貼られた怪しい箱に入っていました。あんな箱がもしご自宅に置かれていたら…。

瀬戸:イヤですよ! 明らかに、あの札の時点でヤバいですもん。めっちゃ怖いですよ!

――あ、それは平気じゃないんですね。

瀬戸:ダメです、ダメです! 映画とかを観るのは好きですけど、いざ、自分のところに「これ、要りますか?」とか言われても、受け取れないです!

(c) 2025 toho co.,ltd.
『ドールハウス』は全国公開中 

<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/motoko suga スタイリスト kazuyuki tamura>

【望月ふみ】
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi

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