フジ清水社長「社長無理では」の意見に「おっしゃる通り」も「変える決意を持ちやりきらないと」

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2025年06月25日 19:57  日刊スポーツ

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日刊スポーツ

会見するフジテレビ清水社長(撮影・中島郁夫)

フジ・メディア・ホールディングス(FMH)およびフジテレビの社長に就任した清水賢治氏が25日、都内で同日に行われたFMHの株主総会と取締役会後に報道陣の取材に応じた。


質疑応答で新卒からフジテレビ一筋で育った清水社長の就任について「(社長を担うことは)無理なんじゃないかと思っています」と意見が飛び、現体制をどこまで続けるかを問われた。


ストレートな質問に清水社長は思わず笑みも浮かべつつ「おっしゃる通り。時代は変わっていますし、会社の置かれている状況も極めて厳しい状況です」と語り、「その中では正直に申し上げて暫定政権だとかを言っている余裕はありません。この1年でどこまで根本的に変えることができるのか。やりきらないといけない。1カ月単位で変えていくことをやっていかないと今のこの状況を乗り切ることはできない。そのためには我々の中でどれだけ変えるという決意を持つか。少なくともアドバンテージは、どこをどう変えるかという手間がいらないこと。今すぐ変えるべきところを理解はできていてすぐ着手できるところはあります。ただ、ずっとテレビ局で働いてきているため、そのような目で見られていることは理解しております」と話した。


一方で、今回新任となる社外取締役への期待も述べた。「みなさん、会社を立ち上げたり、倒産を乗り越えたりといったエピソードをお持ちの方ばかり。率直な意見をいただけますし、私は取締役会をそのような場にしたいと申し上げて、皆さんにも同意を得ました」と話した。その上で「これから私たちがやることを見ていただいて、その上で株主が判断する事かなと思います。まずはこの体制のままやらせていただきます」と力を込めた。


今回の株主総会では中居正広氏と元局員でアナウンサーだった女性との間で起きた性加害問題をめぐる一連の対応などに端を発し、抜本的改革案なども提案した。また、会社側が提案した清水社長や、ファミリーマート元社長の澤田貴司氏ら取締役11人全員が投票の末、選出される結果に。「物言う株主」として開催前からさまざまな意見を主張していた米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが提案した候補者は12人全員が否決された。

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