蓮舫氏擁立、異論押し切る=立民代表、参院・連合に不満

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2025年06月25日 21:01  時事通信社

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都知事選で街頭演説する蓮舫氏(中央)と応援に駆け付けた野田佳彦元首相(左)=2024年7月6日、東京都目黒区
 立憲民主党が7月の参院選比例代表に前職の蓮舫氏を立てることを決めた。早くから擁立論が出ていたが党内には慎重な意見もあり、決定は7月3日の公示直前にずれ込んだ。野田佳彦代表ら執行部が異論を押し切った形で、支援団体の連合や参院側には不満がくすぶっている。

 「『批判を受ける』という立場から慎重意見はあった」。蓮舫氏公認を決定した24日の党常任幹事会後、小川淳也幹事長は記者会見で反対が出たことを認めた。

 連合や参院側の不満は二つだ。立民は比例代表に連合傘下の各産業別労働組合(産別)が推す6人の組織内候補を擁立。産別関係者には、知名度の高い蓮舫氏に比例票が流れて落選しかねないとの懸念が広がる。組織内候補の参院議員は、蓮舫氏擁立を「理解に苦しむ」と批判した。

 反対派は、蓮舫氏の過去の発信との整合性も疑問視する。蓮舫氏は昨年の東京都知事選で落選後、SNSで「国政選挙はもう考えていない」と表明。あるベテランは「簡単に出戻りを許すのか」と不満を口にした。

 蓮舫氏擁立の効果を巡っても、立民内では見方が交錯する。蓮舫氏は22日投開票の都議選で立民候補の応援を重ねた。立民は議席を上積みし、都連幹部は「貢献があった」と分析する。

 一方、党関係者は「蓮舫氏への好意的なSNSの反応が減っている」と集票力の陰りを指摘。国民民主党が山尾志桜里元衆院議員の参院選擁立で混乱したことを受け、中堅は「二の舞いになりかねない」と懸念する。

 蓮舫氏は参院議員時代、野田氏の党内グループに所属していた。野田氏周辺は「身内びいきに見える。組織内候補が落選すれば野田氏の責任問題になる」と不安を示した。 

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  • 間違っていない。彼女を嫌いな人たちは立憲に投票しない。迷っているような人たちに影響力はある。
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