フジ1億円オンカジ賭博逮捕、ナスDは不正受領、日テレは寄付金着服、世離れしたTV局員の金銭モラル

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2025年06月26日 09:00  週刊女性PRIME

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週刊女性PRIME

フジテレビ(左)と日本テレビ

 各テレビ局を代表する看板番組の周辺で、“カネ”に関するモラルの乱れが相次いで発覚している。

24時間テレビの寄付金着服には「懲役3年が求刑」

「6月23日、警視庁は常習賭博の疑いで、フジテレビのバラエティ制作部企画担当部長・鈴木善貴容疑者を逮捕しました。同容疑者はお昼の番組『ぽかぽか』の制作統括を務めていたほか、過去には『お笑い向上委員会』や『ホンマでっか!?TV』なども手がけていました」(芸能ジャーナリスト、以下同)

 フジの制作畑を代表する“エース”が破滅したきっかけはオンラインカジノ。警視庁の調べによると、同容疑者は3月末から5月中旬にかけて約1億7000万円をオンラインカジノに賭けていたとみられている。

 金銭問題に手を染めてしまう原因は人気番組を手がけるプレッシャーなのか。“ナスD”の愛称で知られたテレ朝のトップクリエイターだった友寄隆英氏もまた、カネ絡みで身を崩した1人だ。

「『ナスD大冒険TV』や『陸海空 地球征服するなんて』では出演者として知られた友寄氏。過去には『よゐこの無人島0円生活』や『いきなり!黄金伝説。』の制作スタッフを務めました。そんな彼は今年3月、ルールを逸脱した経費処理で約517万円を不正に受領していたほか、複数のスタッフに対し人格を否定するようなパワハラ発言を繰り返していたことが発覚して降格処分に。人事局付で研修を受けていました」

 そしてさる6月20日、局内の映像記録を管理する「アーカイブ運用センター」への異動が決定。事実上の“左遷”処分となった。

 同じく20日、鳥取地方裁判所で運命が決まったのは日本テレビ系列「日本海テレビ」の元経営戦略局長・田村昌宏被告。『24時間テレビ』の寄付金着服の疑いで業務上横領の罪に問われていたが、懲役3年が求刑された。

「同社は2023年11月、田村被告を懲戒解雇し、2014年からの9年間でチャリティの寄付金などから合計1118万円を横領していたとして被害届を提出。今回は『24時間テレビ』の寄付金10万円余りを自身の口座に入金したほか、会社資金約470万円を着服したことで起訴されました。判決は来月17日に言い渡される予定です」

 田村被告の着服動機は当初「親族のために金を用立てる必要があった」とされていたが、実際には「後輩らを連れてよく飲み歩き、スロットも好きだった」といい、遊興費に充てていたことが判明している。

 ネット上では、相次ぐテレビ局の不祥事について、

《テレビ局全体の問題では》
《世間とは違う世界の人なんですね》

 といった厳しい声や呆れ声が相次いでいる。芸能プロ関係者もこう糾弾する。「各局で金銭感覚の麻痺が露呈しています。テレビ局は公共性の高いメディアにもかかわらず内部のモラル崩壊は目も当てられません」

 視聴者の信頼を取り戻すことはできるのだろうかーー。

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