
【写真】『あんぱん』涙の退場が続出――そしてこのキャラの運命は?(11枚)
■朝田結太郎(加瀬亮)
連続テレビ小説初出演ということも話題になった加瀬亮は、主人公・のぶ(今田美桜)の父・朝田結太郎を演じていた。商事会社に勤務する結太郎は、仕事で国内外を忙しく飛び回る一方、妻・羽多子(江口のりこ)や幼いのぶ(永瀬ゆずな)や妹たちを心から愛するというキャラクター。
そんな結太郎に突然の悲劇が訪れたのはなんと番組スタートから間もない第4回でのこと。出張でひと月家を空けることになった結太郎は、寂しがるのぶに自分のソフト帽を託して出発。そこから数日後の夜、のぶをはじめとした朝田家の人々は、結太郎が船の上で心臓発作を起こし急死したことを知るのだった…。あまりにも突然すぎるヒロインの父の退場に視聴者は動揺。ネット上には「まさか、今日…! 突然すぎる…!」「まだ第1週ですよ…」などの声が寄せられていた。
■若松次郎(中島歩)
本作の脚本を担当する中園ミホが手がけた連続テレビ小説『花子とアン』(NHK総合)にも出演していた中島歩。彼が『あんぱん』で演じる若松次郎は、商船学校を卒業し、一等機関士として働いているというキャラクター。
父親が結太郎の知人で、次郎自身も生前の結太郎と船上で会ったことがあり、そういった縁からのぶと見合いをすることに。見合いの席でのぶと次郎は互いに結婚の意思がないことを確認するも、見合いのあとに次郎は1人で朝田家を訪れる。そこでのぶに惹かれていると打ち明けてプロポーズ。のぶは、穏やかかつ情熱的な次郎のアプローチを受け入れて結婚を決意する。しかし終戦の直前、次郎は肺病のために帰国し入院生活を送ることに。程なくして終戦を迎えると、次郎の容態が急変。第62回ではのぶに見守られながら次郎が息を引き取ることになる…。次郎の急死にネット上には「やっと終戦を迎えたけど、つらい」「切ない 苦しい 次郎さんロス」といった反応が集まっていた。
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2023年10月期放送の日曜劇場『下剋上球児』(TBS系)で脚光を浴びた中沢元紀が演じたのは、嵩(北村匠海)の弟・千尋。幼い頃は病弱だったものの、たくましい青年に成長。嵩のことを幼い頃から変わらず尊敬している一方で、寛の病院の跡継ぎ問題やのぶを巡って兄弟の気持ちがすれ違うこともしばしば。
そんな千尋は法律家を目指して京都帝国大学へ進学。しかし太平洋戦争が開戦すると、周囲の同調圧力に屈するような形で海軍へ志願。少尉となって嵩と再会する。そんな千尋の退場が明らかになったのは次郎の死が描かれた第62回。戦地から高知の柳井家へ戻った嵩が、千尋の遺影と遺骨の入っていない骨壺を無表情に見つめる姿が描かれると、ネット上には「次郎さんだけでなく、千尋くんまで一度にいなくならなくても…」「次郎さん・千尋くんを失った喪失感で情緒が…」などの声が寄せられた。(文:スズキヒロシ)
連続テレビ小説『あんぱん』はNHK総合にて毎週月曜〜土曜8時ほか放送。